サブシジョンは、皮膚を切開せずに専用の医療用針を皮下へ挿入し、硬くなった線維組織を切り離す治療です。皮下無切開手術とも呼ばれています。
1995年に報告されて以降、海外の複数の臨床研究で有効性が確認されてきた治療法であり、レーザーやダーマペンで変化が出なかったクレーターにも反応が現れることがあります。
なお、サブシジョンで用いる皮下剥離用の針は、医薬品医療機器等法上の承認を得ていない未承認医療機器です。ライブリークリニックで使用している針は、医師の責任と管理のもとで個人輸入したものであり、国内の薬事承認を受けたものではありません。
また、未承認医療機器を用いた施術で健康被害が生じた場合、国の医薬品副作用被害救済制度の対象にはなりません。個人輸入された医薬品等のリスクについては、厚生労働省の「個人輸入において注意すべき医薬品等について」をご確認ください。
クレーター型のニキビ跡は、大きく次の3つに分かれます。
このうち最も効果を発揮するのはローリング型です。直径4〜5mm以上で緩やかに陥凹しているタイプであり、真皮が筋膜に癒着している状態にあたります。直径1.5〜4mm程度のボックスカー型にも一定の効果が期待でき、凹みが複数集まっている場合には全体を底上げ可能です。
一方、直径2mm以下で真皮より深くまで達するアイスピック型は、単独では変化を実感しにくいタイプに分類されます。
ニキビを繰り返した部位では、真皮の下で組織が硬くなる線維化が起こります。硬くなった線維が真皮と筋膜をつなぎ、皮膚を内側へ引っ張り込むことで、表面に凹みとして現れます。
レーザーやダーマペンなど表面からの治療は、皮膚に対して垂直方向にしか作用せず、真皮と筋膜をつなぐ線維を断ち切るのは困難です。対してサブシジョンは針を斜め横方向から進められるため、引っ張っている線維そのものを狙えます。
線維を切離しただけでは、皮膚と筋膜が再びくっついてしまうことがあります。この現象を再癒着と呼びます。
そこで剥離した層にヒアルロン酸を注入し、内側から凹みを押し上げながら隙間を保っておく方法が広く行われてきました。注入したヒアルロン酸は半年ほどで吸収されますが、その間に自己組織が産生されて置き換わるため、吸収後に効果が完全に消えるわけではありません。糸を用いて支えをつくる方法が選ばれることもあります。