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ヒロウェーブ(HILOWAVE)とは?効果や特徴、施術の流れを徹底解説

「小ジワ・首のシワが気になるけれど、従来の治療ではなかなか改善しない」「自然なハリを取り戻したい」とお悩みの方に注目されているのが、ヒロウェーブ(HILO WAVE)です。韓国で高い人気を誇り、日本でも導入クリニックが増えているこの次世代バイオスティミュレーターは、3つの役割を一つで担える画期的な治療法として話題を集めています。
本記事では、ヒロウェーブの特徴や期待できる効果、従来の治療との違い、施術の流れから注意点まで詳しく解説します。

目次

ヒロウェーブ(HILO WAVE)とは

ヒロウェーブは、高分子ヒアルロン酸と低分子ヒアルロン酸を組み合わせた「Dual-HA(デュアルヒアルロン酸)」構造を採用した次世代型バイオスティミュレーターです。韓国のHigher社が開発し、「Inject the New Wave(新しい波を注入する)」というコンセプトのもと、美容医療の新たなスタンダードを目指して誕生しました。
従来のヒアルロン酸注入やスキンブースター、PLLA・CaHAなどのポリマー系バイオスティミュレーターとは異なり、即効性のある保湿効果と中長期的な皮膚再構築(Bio-remodeling)を同時に実現できる点が最大の特徴です。本製剤は国内未承認ですが、医師の責任において輸入し、安全性を確認した上で提供しています。
ヒロウェーブの最大の特徴は、その方に合ったカスタマイズ注入法によって、以下のような多彩な効果を同時に実現できる点です。

  • 即効性のある保湿効果
  • 肌のハリ・弾力改善
  • 小ジワの軽減
  • 自然なボリュームアップ
  • 肌質の根本的な改善
  • 首シワのハリ感UP

従来のヒアルロン酸注入やスキンブースター、ポリマー系バイオスティミュレーターとは異なり、即効性のある保湿効果と中長期的な皮膚再構築(Bio-remodeling)を同時に実現できます。フィラー・スキンブースター・バイオスティミュレーターという3つの役割を1つで担える画期的な製剤として、多くのクリニックで導入が進んでいるのです。

しこり・結節が起きにくい安全設計

ヒロウェーブは、従来のバイオスティミュレーターで懸念されていた「しこり」「結節」「アレルギー反応」などの副作用リスクを最小限に抑えるよう設計されています。
従来のポリマー製剤(PLLA・CaHA・PCLなど)は効果が高い反面、硬結や結節ができるリスクがあり、万が一トラブルが起きても「溶かせない」という課題がありました。ヒロウェーブはヒアルロン酸がベースのため、万が一の際にはヒアルロニダーゼ(分解酵素)で溶解可能です。修正が困難になるリスクがなく、安心して施術を受けられる点が大きな魅力といえるでしょう。
また、製剤に含まれる架橋剤(BDDE)の量を極限まで少なくすることで、炎症や過敏反応のリスクも低減されています。「安全性を重視しながらも高い効果を得たい」という方に最適な製剤です。

ヒロウェーブで期待できる効果

ヒロウェーブの施術によって、次のような効果が期待できるとされています。

  • 首の縦ジワ・乾燥小ジワの改善
  • 中顔面のボリューム回復とリフトアップ
  • 肌質そのものの改善
  • 手の甲・デコルテの若返り

それぞれ詳しく解説します。

首の縦ジワ・乾燥小ジワの改善

ヒロウェーブが特に注目されているのは、首の細かい縦ジワへのアプローチです。首の皮膚は顔と比べて薄く、従来のスキンブースターでは複数回の施術を重ねても効果が限定的というケースが少なくありませんでした。
ヒロウェーブは深い真皮層まで浸透し、拡散性の高い低分子HAが含まれているため、乾燥だけでなく、肌の弾力も同時に改善できます。施術直後からシワのなめらかさを実感できるという点も、従来製剤との大きな違いです。
ただし、首への施術では深い横ジワを埋める目的ではなく、全体的な縦小ジワやハリ感の改善を目的として行われます。首は皮膚が薄く内出血やエンボスが目立ちやすいため、正確に皮下をターゲットにした施術が重要となります。

中顔面のボリューム回復とリフトアップ

加齢による頬のこけ、目の下の凹み、皮膚全体のボリュームロスといった悩みにも効果的とされています。中顔面(ミッドフェイス)は頬骨・目の下・頬周辺を指し、若々しい顔立ちを構成する重要な要素です。
従来のヒアルロン酸フィラーは硬さがあるため、無表情のときは美しく見えても、表情を動かしたときに不自然さ(異物感やボコつき)が出ることがありました。ヒロウェーブは非常に柔らかく拡散性に優れたゲル構造を持ち、皮膚になじみやすいため動いても違和感のないナチュラルな仕上がりが可能です。
「バレずにきれいに」を叶える自然なフェイスライン形成を求める方に最適といえるでしょう。前頬のボリュームアップや頬骨部分のツヤ感、ほうれい線の改善、前頬・頬骨・頬骨下の自然なリフトアップといった効果が期待できます。また、立体感の向上により顔が小さく見える効果もあるとされています。

肌質そのものの改善

ヒロウェーブはバイオスティミュレーター効果を持ち、注入部位の線維芽細胞を刺激してコラーゲン(I型・III型)やエラスチンの産生力を高めます。ヒアルロン酸が体内に吸収された後も、肌が自ら再生する力が残り、施術を重ねるほど肌の土台が強化されていくのです。
肌のツヤ・弾力改善、皮膚密度の向上、インナードライ(内部乾燥)の改善といった全般的なスキンクオリティの改善が期待できます。単なる一時的な変化ではなく、肌質そのものを底上げする根本的なアプローチといえるでしょう。

手の甲・デコルテの若返り

顔や首だけでなく、年齢が現れやすい手の甲への施術も可能です。手の甲は顔と同様に常に露出している部位であり、血管や筋が浮き出て痩せた印象になりやすく、シミやシワも目立ちやすいため実年齢以上に老けて見える原因となります。
ヒロウェーブを注入することで皮膚にうるおいとハリが戻り、ふっくらとした若々しい印象へと導きます。手の甲は皮膚が薄くデリケートな部位ですが、ヒロウェーブは柔らかく拡散性に優れているため自然な仕上がりが期待できるでしょう。
また、デコルテ(首元から胸元にかけての部位)への注入にも対応しています。デコルテは年齢とともに細かいシワやたるみが現れやすく、首と同様にエイジングサインが目立ちやすい部位です。顔や首と合わせて施術することで、全体的な若返り効果を高めることができるでしょう。

従来のヒアルロン酸製剤・スキンブースター・バイオスティミュレーターとの違い

ヒロウェーブは従来の製剤のいずれにも完全には分類されない新しいコンセプトの製剤です。それぞれの違いを詳しく見てみましょう。

スキンブースターとバイオスティミュレーターの違い

スキンブースターは肌の質を改善するために、潤いや栄養・再生成分を直接注入する製剤です。薬剤としては、スキンバイブやリバイブ、レスチレンバイタルなどが代表的です。効果が出るまでの時間は1〜2週間と短いですが、定期的なメンテナンスが必要となります。
もうひとつのバイオスティミュレーターは、肌内部でコラーゲンとエラスチンの生成を促進し、肌自身が生成するよう導く製剤です。プロファイロ、スカルプトラ、ジュベルックなどが代表的です。効果が出るまでに1〜3か月かかりますが、効果は持続しやすい傾向があります。
ヒロウェーブはこの両方の特性を併せ持ち、即時的な肌質改善と中長期的な皮膚再構築を同時に実現するよう設計されています。

従来のフィラー(ヒアルロン酸製剤)との違い

従来のヒアルロン酸製剤は、シワの溝を埋めたり特定の部位にボリュームを出したりする「造形」が主な目的でした。しかし、架橋剤の配合量が多いため、皮膚の浅い層に注入するとボコつきやしこりが生じるリスクがあったのです。
ヒロウェーブは架橋剤の配合量を最小限に抑えているため、皮膚の浅い層へ注入してもボコつきのリスクが低減されています。また、完全にフィラーと同一ではありませんが、施術方法や用量・施術部位によっては自然なボリューマイジング効果を引き出すことができ、フィラーのように活用することも可能です。

従来のバイオスティミュレーター(ポリマー製剤)との違い

PLLA(ポリ乳酸)、CaHA(カルシウムハイドロキシアパタイト)、PCL(ポリカプロラクトン)などのポリマー製剤を使用したバイオスティミュレーターは、自身のコラーゲンを増加させる効果があります。一方で、コラーゲンを「溶かせない」という大きなデメリットがありました。万が一しこりや結節ができた場合に、修正が困難だったのです。また、炎症依存性が強く硬結や結節のリスクを伴うことも課題でした。
ヒロウェーブはヒアルロン酸がベースのため、ヒアルロニダーゼ(分解酵素)で溶解可能です。万が一のトラブル時にも安全に修正できる可逆性という点で、安全性が高い製剤といえるでしょう。

ヒロウェーブの施術の流れと回数

施術を受ける際の流れと、推奨される施術回数が気になる人もいるでしょう。それぞれ詳しく解説します。

治療プロトコル

肌質改善を目的とする場合は、初期治療として2〜3回を6〜8週間隔で行い、メンテナンスは3〜6か月ごとに継続するのが一般的です。 従来のスキンブースターのような毎月通院が不要となり、1回の施術でも効果を実感できる方は多くいます。
顔のボリュームロス改善を目的とする場合は、6か月程度に1回の注入間隔が目安となります。 施術の目的や患者の状態によって最適な間隔は異なるため、カウンセリングで医師と相談しながら決めていきましょう。

施術の流れ

ヒロウェーブは、次のような流れで施術が行われます。

  • カウンセリング
  • 施術部位の洗浄
  • 施術(薬剤注入)
  • アフターケア

カウンセリングで肌の状態や希望を相談し、施術方法・注入量・注入部位を決定します。このとき、既往症などがあれば必ず医師に相談してください。続いて施術部位を洗浄・消毒後、必要に応じて麻酔クリームを塗布して15〜30分待機し、選択したプロトコルに従って製剤を注入します。
そして、軽く圧迫してなじませ、仕上がり確認後にアフターケアの説明を受けて終了です。

施術回数・時間・頻度

初期治療は2〜3回を6〜8週間隔で行い、メンテナンスは3〜6か月ごとに継続するのが一般的です。また、1回の施術時間はPDITで15〜30分程度です。従来のスキンブースターのような毎月通院が不要で、1回でも効果を実感できる方は多くいます。
1回の施術時間は施術部位や注入量によって異なりますが、PDITでは注入ポイントが少ないため比較的短時間で完了します。カニュレーションの場合でも、従来のスキンブースターと比較して施術時間は短縮されています。

施術部位別の推奨注入量

フルフェイスの場合は基準として4ccですが、施術範囲や患者の希望に応じて医師の判断により2〜6ccの施術量を調整可能です。首への施術は1回あたり2ccが推奨されています。
注入量に関しては、カウンセリングで医師が最終的に判断を行います。患者の意思では決定できない点を覚えておきましょう。

ヒロウェーブの痛みとダウンタイム

美容医療を受ける前の大きな不安のひとつが、痛みやダウンタイムという人もいるでしょう。施術時の痛みや術後のダウンタイムについて解説します。

痛みについて

ヒロウェーブの施術では、PDITを用いる場合は注入ポイントが少なく痛みが軽減されています。カニューレを用いる場合も従来の手打ちスキンブースターと比較して痛みは軽減されるでしょう。
麻酔クリームだけでも十分に施術を受けることが可能ですが、カニュレーションなどの施術方法によっては局所麻酔を併用する場合もあります。また、顔への施術で患者の痛みや不快感を軽減するため、施術5〜10分前の眼窩下神経ブロックを行うクリニックもあるようです。
痛みに敏感な方は事前にクリニックへ相談してみてください。

ダウンタイム

ヒロウェーブのダウンタイムは従来のスキンブースターとは比べものにならないほど短いとされています。施術直後から日常生活が可能で、重要な日程の直前でも施術を検討できるのが特徴です。
施術後に一時的な内出血・むくみ・若干のボコつきが生じる場合がありますが、数日以内に落ち着きます。施術時に生じるエンボスは術後に軽く抑えることで平均2時間以内に自然に拡散し目立たなくなるでしょう。
ただし、ダウンタイムには個人差があるため、大切な予定を控えている場合は余裕を持ったスケジュールで施術を受けることをおすすめします。

ヒロウェーブが向いている方

ヒロウェーブは次のような悩みを持つ方に適しているとされています。

  • 中顔面のボリュームを自然に改善したい方
  • 自然なボリューム改善を希望する方
  • 全般的なスキンクオリティを改善したい方
  • 痛み・注射跡・腫れ・エンボスなどが敏感な方
  • 従来のスキンブースターでは改善されなかった方
  • 目の下のシワを安全かつ自然に改善したい方

また、肌のハリ・弾力低下に悩む方、頻回通院が難しい方にもヒロウェーブは適した選択肢といえるでしょう。なお、強い造形・リフトアップを単独で目的とする場合はRF、糸リフト、他のボリューム製剤との併用が前提となります。

ヒロウェーブを受ける際の注意事項

比較的安全と言われるヒロウェーブですが、施術前に知っておきたいことや、施術後の注意点があります。施術前後の注意点と副作用・リスクについて解説します。

施術前の注意点

妊娠中・授乳中の方、注入部位に感染症や炎症がある方、ヒアルロン酸に対するアレルギーがある方は施術を受けられない場合があります。また、血液をサラサラにする薬(ワーファリン、バイアスピリンなど)を服用している方は内出血のリスクが高まる可能性があるため、事前に医師へ相談してください。

施術後の注意点

施術後は注入部位を強くマッサージしたり圧迫したりしないよう注意が必要です。約1週間はピーリング治療やスクラブ製品の使用を控え、施術後は肌を十分に保湿するよう心がけてください。
同日の洗顔やメイクは可能ですが、優しいクレンザーを使用することが推奨されています。注入部位には施術後に再生テープを使用するクリニックもあります。施術後3〜4日間は激しい運動を避けるようにしましょう。
首への施術の場合は、甲状腺または頸動脈が位置するSCM上部は避けて注入点を選定する必要があります。

副作用・リスク

起こり得る副作用としては、次のようなものがあります。

  • 疼痛
  • 腫れ
  • 内出血
  • 膨疹
  • アレルギー
  • 感染 など

ヒロウェーブは結節やアレルギー、異物反応といった従来のバイオスティミュレーターで懸念されていた副作用のリスクを最小化するよう設計されています。上記は、いずれも軽度で一時的なものがほとんどですが、症状が長引く場合や気になる点がある場合は施術を受けたクリニックへ相談してください。

まとめ

ヒロウェーブは、デュアルヒアルロン酸をベースにした次世代型バイオスティミュレーターです。フィラー・スキンブースター・バイオスティミュレーターの3役を担い、即効性のある保湿と中長期的な皮膚再構築を同時に実現可能です。
首やフェイスラインのエイジングサインが気になる方、インナードライや肌質そのものを改善したい方は、ヒロウェーブという選択肢について信頼できるクリニックで相談してみてはいかがでしょうか。

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このページの監修医師

林 政男

林 政男

経歴

  • 2017年 東京医科大学卒業
  • 2019年 東京医科大学耳鼻咽喉科頭頸部外科 入職
  • 2021年 都内美容外科・皮膚科
  • 2023年 THE CLINIC
  • 2024年 LIVELY CLINIC