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サブシジョンはニキビ跡の治療に最適!ダウンタイムや注意点も解説

サブシジョンはニキビ跡の治療に最適!ダウンタイムや注意点も解説

子どもから大人までニキビにお悩みの方は多いのではないでしょうか?特にひどいニキビは傷となり、傷が塞がっても傷跡に色が残ってしまったり、肌に凹凸ができてしまったりと、なかなか消えないニキビ跡になってしまいます。

ニキビ跡を綺麗にしたいと思っても治療法がいくつもあり、自身のニキビ跡にはどんな治療が効果的なのか迷ってしまうこともあるでしょう。

ここでは、ニキビ跡として残ってしまう肌の凹凸の中でも特に凹みが深いものに効果的な「サブシジョン」という治療法に焦点を当て、サブシジョンの施術や効果的なニキビ跡の種類、サブシジョンによる実際の症例などについて詳しくご説明いたします。

目次

サブシジョンとはどんな治療?

サブシジョンとはどんな治療なの?

サブシジョンとは、ニキビ跡で残ってしまった肌の凹凸を改善するための治療法です。

ニキビ跡には、赤くなる、色素沈着によって茶色っぽく跡が残る、凹み(クレーター)が残ってしまうといった状態がよくあります。その中でニキビ跡の凹み(クレーター)は、ニキビによる炎症のダメージで皮膚の下の組織が硬くなる線維化が起こり、皮膚が内側から引っ張られることで凹みが生じる状態です。

サブシジョンは、広い範囲でくぼんでいるニキビ跡に特に適した治療法です。線維化によって硬くなってしまった組織に対して、皮膚へ斜めに針を入れて硬くなった組織を切断し、くぼんだ部分を持ち上げることでニキビ跡の凹み(クレーター)を改善します。

ニキビ跡の治療にはダーマペンも使われますが、ダーマペンは広く浅いニキビ跡に効果的な治療法です。ダーマペンでは十分に改善しないような深いニキビ跡に、サブシジョンは効果を発揮するといえます。

サブシジョンによる治療が効果的な症状

サブシジョンは、フラクショナルレーザーやポテンツァ、ダーマペン、ピーリングだけでは改善できないほど深く凹んでしまったニキビ跡(クレーター)に効果が期待できる施術です。

ニキビ跡の深いクレーター以外にも、下記のような症状による凹みの改善への応用も期待できます。

サブシジョンがニキビ跡以外に効果的な症状
  • ほうれい線
  • 水疱瘡の跡
  • 傷跡

ニキビ跡・クレーターの種類

ニキビ跡のクレーターは4種類に分けることができます。

  • ローリング型
  • ボックスカー型
  • アイスピック型
  • 脂肪萎縮型

これらの中で、サブシジョンが効果的なものはクレーターが残るニキビ跡です。中でも「ローリング型」が最も効果を発揮します。一方、効果があまり期待できないのは「アイスピック型」です。クレーターの特徴とおすすめの治療法について、みていきましょう。

ローリング型

ローリング型は、クレーターが大きく滑らかにくぼんでいるのが特徴です。炎症により線維化してしまった組織が真皮層から皮膚を引っ張ることで深いくぼみができてしまいます。

ローリング型のクレーターは、サブシジョンによる治療が最も効果を発揮するクレーターの形です。真皮層とつながっている線維を斜め横から切断するサブシジョンの方法が高い効果を発揮します。サブシジョンと併用してヒアルロン酸注入を行うことでより効果を高めることも可能です。

くぼみが浅い場合はダーマペンによる治療が選択される場合もありますが、ダーマペンは垂直に穴を開けることになるため線維を断ち切ることが難しく、十分に効果が現れない場合があります。

ボックスカー型

ボックスカー型は、大きさはさまざまですが、ほぼ垂直にくぼみ、クレーターの底が平らになっているのが特徴です。皮膚の下の方でニキビによる傷跡(瘢痕)が硬くなってしまったことで垂直のくぼみができています。

ボックスカー型のクレーターは、深さによって選択する治療が変わってきます。クレーターが深い場合にはクレーターの底の下部で硬くなっている組織をサブシジョンで切断する治療が効果的です。一方、浅い場合はダーマペンやピーリングなどによって皮膚を活性化する治療が有効です。

アイスピック型

アイスピック型は、その名前のとおりアイスピックで突き刺したような狭くて深い形が特徴で、真皮層より深い部分までくぼんでいます。真皮層の下まで伸びた傷跡(瘢痕)が硬くなることでできたクレーターで、サブシジョンによる治療が難しい種類です。

アイスピック型はクレーターの中で最も治りにくいとされる種類です。硬くなってしまった傷跡(瘢痕)を除去し、組織を再構築する必要があります。治療にはダーマペンやピコフラクショナルレーザーなどの施術がおすすめです。ダーマペンは針を長めに、ピコフラクショナルレーザーは深くまで照射することで肌に通常より深く穴をあけ、硬くなった組織を破壊しつつ肌に刺激を与えることで肌の再生を促します。

脂肪萎縮型

脂肪萎縮型は、ニキビがひどい炎症を起こすことで真皮層だけでなく、更に下の皮下脂肪組織にまで炎症が及んでしまいできるニキビ跡です。皮下脂肪組織にまで炎症が及ぶと線維化が起こり、皮膚が引っ張られてしまいます。他にも皮膚や脂肪が硬くなってしまうことで皮膚が大きく陥没してしまいます。

脂肪萎縮型は、ローリング型・ボックスカー型・アイスピック型のクレーターが共に混じっていることが多いため、治療のためにはサブシジョンだけでなくヒアルロン酸注射など他の治療を併用して改善していく必要があります。

また、皮下脂肪組織は加齢によって減少する傾向があります。そのため、若い頃は目立たなかったニキビ跡であっても、年齢とともに目立ってくることがあります。

ニキビ跡ごとに適した治療法

ニキビ跡ごとに適した治療法

ニキビ跡の種類によって最適な治療法は異なります。ここでは、サブシジョン以外の主な治療法についても紹介します。組み合わせることでより成果につながりやすいケースもあるため、合わせて検討しても良いでしょう。

ダーマペン

ダーマペンは、極細の針が付いた医療機器を用いて、肌に微細な穴をたくさん開けることで肌の再生を促す治療法です。サブシジョンとの大きな違いは、ダーマペンは表皮から真皮にかけての浅い層に均一に刺激を与える点です。一方、サブシジョンは皮下組織の癒着に直接アプローチします。

ダーマペンは特に以下のタイプのニキビ跡に適しています。

  • 浅いローリング型
  • 浅いボックスカー型
  • 広範囲に広がる軽度の凹凸
  • 肌の質感改善が必要な部位

ダーマペンは皮膚の再生を促進する効果があり、ニキビ跡だけでなく毛穴の開き、肌のハリや弾力の低下にも効果があります。サブシジョンよりもダウンタイムが短く、複数回の治療を重ねることで徐々に効果が現れます。ただし、深いクレーターに対する効果はサブシジョンの方が高いことが多いです。

ヒアルロン酸注射

ヒアルロン酸注射は、生体適合性の高いヒアルロン酸を凹んだ部分に注入し、物理的に凹みを持ち上げる治療法です。サブシジョンが癒着を切断するのに対し、ヒアルロン酸注射は直接凹みを埋める効果があります。

ヒアルロン酸注射が適しているのは、以下のようなニキビ跡です。

  • 境界がはっきりした凹み
  • 脂肪萎縮型のクレーター
  • サブシジョン後の残存する凹み
  • 即時的な改善を希望する場合

ヒアルロン酸は時間とともに体内で分解されるため、効果の持続期間は6ヶ月〜1年程度です。サブシジョンと併用することで、サブシジョンで癒着を解除した後にヒアルロン酸で凹みを埋めるという相乗効果が期待できます。特に深いクレーターの場合、サブシジョン単独よりも併用した方が効果的なことが多いです。

ピーリング

ピーリングは、化学薬品を使って古い角質や表皮を剥がし、肌の再生を促進する治療法です。TCAクロスもピーリングの一種で、高濃度のトリクロロ酢酸(TCA)を凹みの部分にピンポイントで塗布します。サブシジョンが皮下の癒着に対処するのに対し、ピーリングは主に表皮と上部真皮に作用します。

ピーリングが適しているニキビ跡のタイプは、次のとおりです。

  • アイスピック型(特にTCAクロス)
  • 浅いボックスカー型
  • 肌の質感改善が必要な場合
  • 色素沈着を伴うニキビ跡

TCAクロスは特にアイスピック型のクレーターに効果的で、サブシジョンでは対応しきれない小さな穴のような凹みを改善できます。サブシジョンとTCAクロスを併用することで、様々なタイプのニキビ跡に総合的にアプローチすることが可能です。

ただし、ピーリングはダウンタイムが比較的長く、肌の赤みや皮むけなどが生じます。

フラクショナルレーザー

フラクショナルレーザーは、レーザーを網目状に照射し、微細な熱損傷を与えることで肌の再生を促す治療法です。サブシジョンが物理的に癒着を解除するのに対し、フラクショナルレーザーは熱エネルギーによって肌の再構築を促します。

フラクショナルレーザーが適しているニキビ跡は、以下の特徴を持つものです。

  • 浅〜中程度のボックスカー型
  • 肌表面の質感に問題がある場合
  • 広範囲に広がる軽度の凹凸
  • 色素沈着を伴うニキビ跡

レーザーの種類によって効果やダウンタイムは異なりますが、一般的にCO2フラクショナルレーザーは効果が高い一方でダウンタイムも長い傾向にあります。また、エルビウムYAGレーザーはダウンタイムが短いとされています。

サブシジョンと併用することで、サブシジョンで皮下の癒着を解除した後、フラクショナルレーザーで肌表面の再生を促すという相乗効果を期待できるでしょう。

サブシジョンと組み合わせて効果が高まる治療法

サブシジョンは単独でも効果的ですが、他の治療法と組み合わせることでさらに高い効果が期待できます。サブシジョンとの相性が良い治療法は、以下のとおりです。

  • サブシジョン+ヒアルロン酸注入
  • サブシジョン+CO2レーザー
  • サブシジョン+TCAクロス

それぞれの相乗効果を解説します。

サブシジョン+ヒアルロン酸注入

サブシジョンで皮膚の癒着を解除した後にヒアルロン酸を注入することで、凹みをすぐに目立たなくする効果があります。サブシジョンによって癒着がなくなった空間にヒアルロン酸を注入することで、凹みを物理的に持ち上げ、より自然な肌の表面を作ることができます。

特に脂肪萎縮型のクレーターでは、失われた組織を補う目的でヒアルロン酸が効果的です。また、深いローリング型やボックスカー型のクレーターに対しても、高い効果を発揮します。

サブシジョン+CO2レーザー

CO2レーザー(特にフラクショナルCO2レーザー)とサブシジョンの併用は、「こたろ式ニキビ跡撲滅施術」などとして一部のクリニックで提供されています。サブシジョンで皮下の癒着を解除した後、CO2レーザーで肌表面にも刺激を与えることで、より総合的な肌の再生が促されるのが特徴です。

この併用療法は、凹みの改善と同時に肌の質感やきめの改善も期待できるため、クレーターと共に肌全体の状態が気になる方に適しています。ただし、ダウンタイムは比較的長くなる傾向があります。

サブシジョン+TCAクロス

アイスピック型のニキビ跡が混在している場合、サブシジョンとTCAクロスの併用が効果的です。サブシジョンでローリング型やボックスカー型の凹みに対処し、TCAクロスでアイスピック型の小さな穴状の凹みを改善します。

それぞれ効果的なクレーターのタイプが異なるため、複数のタイプが混在するニキビ跡に対して総合的にアプローチすることができます。

サブシジョンの症例(症例写真によるビフォーアフター)

ニキビ跡の治療として、サブシジョンによる施術を行った症例にどのようなものがあるか、写真によるビフォーアフターと一緒にご紹介いたします。

サブシジョンによる症例①

サブシジョンによる症例

サブシジョンによる症例②

サブシジョンによる症例

サブシジョンによる症例③

サブシジョンによる症例

サブシジョンによる治療の流れ

サブシジョンによる治療の流れをご紹介いたします。

施術前のカウンセリングと診察

施術の前にカウンセリングと診察を行います。患者様のお悩み・ご希望をお伺いし、ニキビ跡の状態を診察させていただきます。患者様の肌の質や状態を確認し、最適な治療プランをご提案いたします。不安やご心配な点がございましたら、些細なことでもお気軽にご相談ください。

施術とその流れ

治療当日は、以下のような流れで施術が進められます。

(1)サブシジョンを行うため、カニューレを入れる部分に局所麻酔をかけます。

(2)局所麻酔がかかった部分に小さな針で穴を開けます。

(3)カニューレを入れ、治療する部分に麻酔を広げていきます。カニューレを通して麻酔を注入することで痛みを和らげます。

(4)麻酔が効いたことを確認し、カニューレを用いてニキビ跡の下で硬くなった線維を切断します。

(5)ヒアルロン酸を併用する場合は、線維を切断して開けた部分にヒアルロン酸を注入していきます。

(6)カニューレを抜き、出血がないことを確認して施術を終了します。

治療時間は凹みの数や範囲によって異なりますが、一般的には15〜30分程度です。

ダウンタイムとアフターケア

サブシジョンのダウンタイム

サブシジョン治療後には一定のダウンタイム(回復期間)があります。一般的なダウンタイムの経過と注意点は以下の通りです。

【治療当日】
治療部位の赤みや腫れ、内出血が生じる場合があります。メイクは避け、清潔な状態を保ちましょう。また、患部を冷やすと腫れの軽減に効果的です。

【1〜3日後】
人によっては、内出血が目立ち始める場合があります。腫れは徐々に引いていきます。軽いメイクなら可能ですが、内出血がある部分のカバーは刺激になる可能性があるため注意が必要です。また、激しい運動や飲酒は血行を促進し、内出血を悪化させる可能性があるため控えましょう。

【1週間後】
内出血は徐々に薄くなり、通常の生活に戻れることがほとんどです。ただし、日焼けには特に注意しましょう。治療後の肌は紫外線に敏感になっているため、日焼け止めを塗り、直射日光を避けることが大切です。

症例で見るサブシジョンのダウンタイム経過とアフターケアのポイント

サブシジョン治療を受ける際、多くの方が気になるのがダウンタイムの経過です。実際の症例をもとに、施術直後から回復までの具体的な変化と、各段階で注意すべきアフターケアのポイントをご紹介します。治療後の経過を正しく理解することで、安心して施術に臨むことができるでしょう。

施術直後

サブシジョン施術直後は、治療部位に赤みと腫れが生じます。これは針で皮下組織を切断したことによる正常な反応です。個人差はありますが、治療範囲が広い場合や深いクレーターに対して施術を行った場合は、腫れがやや目立つことがあります。

サブシジョンの経過直後

施術直後から数時間は麻酔の効果が残っているため痛みを感じにくいですが、麻酔が切れてくると軽い痛みやヒリヒリ感、鈍痛を感じることがあります。痛みの程度は個人差がありますが、多くの場合は我慢できないほどの強い痛みではなく、通常2〜3日程度で落ち着くでしょう。

【施術直後のアフターケアのポイント】

  • 患部を冷やす
  • 洗顔・メイクを避ける
  • 血行を促進する行為を避ける
  • 処方された薬を使用する

施術直後は見た目の変化に驚くかもしれませんが、これは一時的なものです。適切なアフターケアを行うことで、ダウンタイムを最小限に抑えることができます。麻酔による腫れはすぐに吸収されるため、約1〜2日で落ち着きます。

1週間後

施術から1週間が経過すると、多くの方で腫れはかなり引いてきます。しかし、内出血はこの時期に最も目立つことがあるかもしれません。

内出血は青紫色から黄色っぽい色に変化していき、徐々に薄くなっていきます。この内出血の色の変化は、体が回復している過程を示しています。特にこめかみを施術した場合は内出血が出やすく、目周りまで約1〜2週間、紫色や黄色になることがあります。しかし、自然に消退するため問題ありません。

サブシジョン施術から1週間後

1週間後になると、軽いメイクであれば可能になります。翌日から患部を避けて軽いメイクは可能ですが、内出血部分を厚くカバーしようとして強く擦ると、かえって治りが遅くなる可能性があるため注意が必要です。コンシーラーを優しく乗せる程度にとどめましょう。施術後の針穴に1週間ほど赤みが出ますが、徐々に消えていきます。

【1週間後のアフターケアのポイント】

  • 優しい洗顔を心がける
  • 十分な保湿を行う
  • 紫外線対策を徹底する
  • 血行を促進する行為は引き続き控える
  • メイクは優しく
  • 施術部位への刺激を避ける

この時期は内出血が目立つため、人と会う予定がある方は気になるかもしれません。しかし、内出血は必ず消えていくものであるため、焦らず適切なケアを続けることが大切です。組織のダメージや内出血による腫れは通常1週間以内で落ち着きます。

1ヶ月後

施術から1ヶ月が経過すると、ほとんどの方で内出血は完全に消え、腫れも完全に引いています。この段階では、サブシジョンの効果を実感し始める時期です。切断された癒着部分では新しい組織が形成され、皮膚が持ち上がることでクレーターが目立たなくなってきます。施術によって刺激された部位ではコラーゲンの生成が促進され、時間とともに肌の質感がよりなめらかに改善されていくでしょう。

サブシジョンの施術直後から1ヶ月後の症例

ただし、サブシジョンの効果は時間をかけて徐々に現れるものです。皮膚の再生プロセスは個人差があり、最終的な効果が完全に現れるまでには3〜6ヶ月程度かかることもあります。サブシジョンは即効性よりも「時間をかけて肌が再生していく施術」であるため、焦らず肌の変化を見守りましょう。治療から1ヶ月から3ヶ月程度が効果を感じやすい時期です。

【1ヶ月後のアフターケアのポイント】

  • 通常のスキンケアに戻す
  • 紫外線対策は継続する
  • 次回の治療計画を相談する
  • 生活習慣を整える
  • 異常があれば医師に相談

1ヶ月後の段階では、日常生活に支障はほとんどなくなり、サブシジョンの効果を感じ始める時期です。ただし、最終的な結果が出るまでには時間がかかるため、焦らず治療の経過を見守ることが大切です。

サブシジョンによる治療の注意事項

サブシジョンはニキビ跡に効果的な治療法ですが、期待通りの結果を得るためには医師の指示を守り、適切なアフターケアを行うことが重要です。また、治療前には十分な説明を受け、疑問点があれば遠慮なく医師に相談しましょう。

治療回数と頻度

サブシジョンの効果には個人差がありますが、満足のいく結果を得るためには、通常、複数回の治療が必要です。一般的な治療回数と頻度は以下の通りです。

クレーターの状態によりますが、通常3〜5回程度の治療で満足のいく結果が得られることが多いです。1回目の治療でも一定の効果は実感できますが、時間をかけて段階的に改善していくことで、より自然な仕上がりになります。

治療の間隔は、前回の治療からの回復状況を見ながら医師が判断しますが、一般的には1〜3ヶ月程度の間隔を空けてください。これは、サブシジョン後の内出血や腫れが完全に引き、さらに組織の再生プロセスが進むのを待つためです。

急いで結果を出そうとして治療間隔を短くすると、かえって内出血や腫れが長引いたり、皮膚への負担が大きくなったりする可能性があります。医師の指示に従い、適切な間隔で治療を受けることが大切です。

副作用・リスク

サブシジョンによる治療を行うと、腫れ、内出血、赤み、痛み、むくみといった副作用がリスクとして考えられます。通常は1週間ほどで症状は治まってきます。

腫れや赤みが出てしまった場合は、サブシジョンの治療を行った部分を冷やすことで症状の改善が早くなります。同じ治療を受けても、効果には個人差があるのが当然です。また、すべての方に同じ結果が保証されるわけではない点も、覚えておきましょう。

アフターケアの注意点

サブシジョン治療後の効果を最大限に引き出し、副作用を最小限に抑えるためには、適切なアフターケアが重要です。

治療当日の洗顔は避け、翌日からは優しく洗うようにしましょう。ゴシゴシと擦るような洗顔は避けてください。肌の回復を助けるために、治療後は十分な保湿を心掛けることも重要です。医師から推奨された保湿剤を使用するのがベストです。

紫外線に敏感になっているため、外出時は日焼け止めを塗り、日焼けを避けてください。治療後1週間程度は、サウナやホットヨガ、飲酒など血行を促進するものを避けるのがベストです。

翌日から軽いメイクなら可能ですが、内出血がある部分を強くカバーしようとすると刺激になる可能性があるため注意が必要です。

治療が受けられない人

サブシジョンは多くの方に有効な治療法ですが、以下のような方は治療の適用に注意が必要です。

  • 妊娠中、または妊娠の可能性がある方
  • 抗凝固薬など、血をサラサラにする薬を服用中の方
  • 真性ケロイド体質の方
  • アレルギー、特異体質の方
  • 治療部分に皮膚疾患がある方

治療を受けられるかどうかは、主治医の判断を仰ぎましょう。クリニックを受診する前に、各病気で受診している病院で見てもらうのがおすすめです。

サブシジョンによる治療がおすすめの人

サブシジョンによる治療がおすすめの人

サブシジョンは特に以下のような方におすすめの治療法です。

  • ローリング型やボックスカー型のニキビ跡がある方
  • 長期間改善しないクレーターでお悩みの方
  • 他の治療法で満足な結果が得られなかった方
  • 肌の凹みだけでなく、硬さやきめの乱れも気になる方
  • ダウンタイムをある程度許容できる方
  • 根本的な改善を希望する方

表面的な改善だけでなく、クレーターの根本的な原因にアプローチしたい方にサブシジョンはおすすめです。一時的な改善ではなく、長期的な効果を期待できます。

サブシジョンによる治療の費用

サブシジョンによる治療では、サブシジョンのみ行う場合と、サブシジョンにヒアルロン酸を併用する場合があります。どちらの治療も保険が適用されない自由診療です。

複数回の治療が必要な場合や範囲が広い場合は、その分の費用がかかることを考慮しておく必要があります。一般的に満足のいく結果を得るためには3〜5回程度の治療が必要とされるため、トータルコストを検討しておくことが大切です。不安な場合はまずは診察を受け、どのくらいの金額になるのかを聞いておくと良いかもしれません。

参考として当院の料金プランをご紹介いたします。ぜひご参考にどうぞ。

サブシジョンの料金表

サブシジョンで気になるニキビ跡・クレーターをキレイに

サブシジョンは、ニキビ跡のクレーターに悩む多くの方にとって効果的な治療選択肢です。特に皮膚の深部で起こっている癒着を直接解消するアプローチは、他の治療法では難しい深いニキビ跡にも効果を発揮します。

重要なのは、サブシジョンはあくまで医療行為であるということです。必ず信頼できる医療機関で、経験豊富な医師のもとで治療を受けることが大切です。また、治療前には十分な説明を受け、疑問点や不安な点があれば遠慮なく医師に相談しましょう。

長年悩んできたニキビ跡も、適切な治療によって改善することが可能です。サブシジョンを含む現代の医療技術を活用し、自信を持って過ごせる肌を手に入れてください。

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このページの監修医師

坂田 将彰

坂田 将彰

経歴

  • 2019年 帝京大学 医学部卒業
  • 2019年 慶應義塾大学病院 入職
  • 2021年 大手美容外科 入職 分院長歴任
  • 2024年 LIVELY CLINIC