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エムフェイスとは?たるみ治療専門院が教える向き不向きと他治療の選び方

貼るだけで顔が引き上がる、針も痛みもないと聞いて、エムフェイスが気になっている人もいるでしょう。ただ、エムフェイスが合うかどうかは、機器の新しさではなく、たるみの原因が皮膚・脂肪・筋肉のどこにあるかで決まります。

本記事では、仕組みや効果、ダウンタイム、HIFU・RFとの違いから、向き不向きの見分け方まで詳しく解説します。

※エムフェイスは、国内では2025年2月に低周波治療器として認証を取得しています。一方で、医師の個人輸入により入手している医療機関もあり、その場合は医師個人の責任と管理のもとで使用されています。治療効果には個人差があります。

目次

エムフェイスとは

肌の様子を見ている女性

エムフェイス(EMFACE)は、表情筋を電気刺激で動かしながら、皮膚を高周波で温めるたるみ治療機器です。チェコに本社を置くBTL社が開発し、日本では美容皮膚科や美容外科が自由診療で導入しています。シール状のパッドを貼って横になるだけで、針もメスも麻酔も使いません。

従来の機器が熱を届けるのに対し、エムフェイスは筋肉そのものを動かす点が大きな違いです。肌の表面ではなく内側の支えから整えるため、ダウンタイムを抑えたい人にも選ばれています。

HIFESは表情筋を鍛えて顔を支える

HIFES(高密度焦点電気刺激)は、顔を引き上げる表情筋に電気刺激を送り、自分の意思では起こせない強さで何度も収縮させる技術です。表情筋は骨と皮膚をつなぐ薄い筋肉で、年齢とともに衰えると脂肪や皮膚を支えきれなくなります。

筋肉を繰り返し動かせば張りが戻り、下がった脂肪を支え直す力が高まると考えられています。顔の筋トレにたとえられるのはこのためです。

シンクロ波RFは皮膚のハリを促す

シンクロ波RFは、HIFESと同じパッドから高周波を出し、皮膚とその下の組織を温める技術です。温められた皮膚では、コラーゲンやエラスチン(肌の弾力を保つ線維)がつくられやすくなります。

エムフェイスはHIFESとRFを同時に出すため、1回の施術で筋肉の層と皮膚の層の両方に働きかけられるのです。リフトアップと肌のハリを同時に目指せる点が、ほかの機器にない特徴です。

エムフェイスは4部位から選んで照射する

エムフェイスのパッド(アプリケーター)は、額・目元・頬・顎下の4種類に分かれています。部位ごとにパッドを貼る位置や刺激する筋肉が異なるため、気になるお悩みに合わせて部位を選びます。施術時間は1部位20分ほどからで、準備を含めると1時間前後です。

ほうれい線が気になる人は頬、フェイスラインが気になる人は頬と顎下、というように組み合わせて受けるのが一般的でしょう。

部位ごとに期待できる変化が違う

エムフェイスで期待できる変化は、パッドを貼る部位で異なります。額は眉の位置を引き上げ、額の横じわを目立ちにくくします。目元は目の下のたるみや目尻の小じわ、クマが対象です。頬は頬の位置を引き上げ、ほうれい線の軽減を目指す部位にあたります。

顎下は、フェイスラインの引き締めと二重あごの改善が目的です。筋肉のつき方や脂肪の状態は人によって違うため、エコーで確認してから部位を決める院もあります。

顎下のパッドだけは脂肪にも働く

顎下のパッドは、ほかの3部位より高周波の出力が高く設定されています。そのため、筋肉と皮膚に加えて、脂肪の層にも熱が届くのが特徴です。額・目元・頬のエムフェイスでは脂肪の量は変わりませんが、顎下だけは二重あごの脂肪にも働きかけます。

顎下のもたつきが、筋肉のゆるみと脂肪の両方から来ている人には、選択肢に入りやすい部位といえるでしょう。

貼る位置で仕上がりが変わる

エムフェイスの仕上がりは、パッドをどこに貼るかで変わります。パッドの位置が数ミリずれるだけで、刺激される筋肉が変わるためです。筋肉のつき方や顔の大きさは人によって違うので、医師が顔を見て貼る位置を決めるかどうかも、仕上がりを左右する要因と考えられます。

カウンセリングの際は、貼る位置を誰がどう決めるのかも確かめておくと安心です。

エムフェイスの効果は4回前後

効果を実感する女性

エムフェイスは1回で完成する治療ではなく、1〜2週間おきに4回前後を1クールとして受けるのが一般的です。筋肉の変化は、筋トレと同じく刺激を重ねるほど積み上がっていきます。

回数と間隔は、クリニックの方針と肌や筋肉の状態で決まります。4〜6回を勧める院もあり、筋肉の衰えが進んでいる人ほど回数が増えることがあるでしょう。

変化はクール終了の数週間後にはっきりする

1回目の直後に引き締まりを感じる人もいますが、変化がはっきりしてくるのは、クール終了から数週間たった頃とされています。筋肉と皮膚の変化が積み上がるまでには時間がかかるのです。

4回を終えてから1〜3か月かけて、効果を実感しやすくなるとする院もあります。途中で効果が見えにくくても、4回を終えてから判断します。

効果を保つにはメンテナンスを続ける必要がある

エムフェイスの効果は、半年から1年ほど続くのが目安です。1クールを終えた後は、3か月から1年に1回のメンテナンスを勧めるクリニックが多く見られます。メンテナンスをやめると、筋肉の状態は年齢に沿って少しずつ元に戻っていきます。

効果を長く保ちたいなら、クールを終える前に、メンテナンスの間隔と費用も医師と相談しておくと安心でしょう。

エムフェイスの痛みとダウンタイム

エムフェイスは、痛みが少なくダウンタイムもほとんどない治療です。施術中は、筋肉が勝手にぎゅっと縮む感覚と、じんわりした温かさを感じます。顎下では歯に響くような感覚が出ることもありますが、刺激が強ければ出力を調整してもらえます。麻酔は使わず、施術直後からメイクもできるため、そのまま仕事や買い物に戻る人がほとんどです。

副作用の多くは1日ほどで治まる

エムフェイスの施術後には、次のような違和感が出ることがあります。

  • 赤みや腫れ
  • ほてり
  • 乾燥
  • 筋肉痛 など

多くは数時間から1日ほどで治まり、長くても2日ほどで落ち着くのが一般的です。

まれに、かさぶたや水ぶくれ、やけどが起こる場合もあります。赤みが数日たっても引かない、水ぶくれができたといった場合は、自己判断で薬を塗らず、施術を受けたクリニックに連絡してください。

エムフェイスで頬の脂肪は減らない

頬・額・目元へのエムフェイスは、表情筋と皮膚に働く施術で、脂肪の量を減らす施術ではありません。筋肉の支えが戻ると下がった脂肪の位置が上がり、フェイスラインがすっきり見えることはあります。

ただ、もたつきの主な原因が頬の脂肪の量や重さにある場合、筋肉を鍛えても支えきれない分が残るのです。頬のもたつきが気になるなら、脂肪に働く治療を先に検討してください。

エムフェイスが合うかはたるみの原因で決まる

顔のたるみは、皮膚・脂肪・筋肉の3つの層のどこに主な原因があるかで、効く治療が変わります。骨格の変化も加わりますが、機器で働きかけられるのはこの3つの層です。「どの機器がよいか」より先に「どの層が原因か」を見極めておくと、合わない治療に費用と時間を費やすリスクを減らせます。エムフェイスが真価を発揮するのは、たるみの主な原因が表情筋の衰えにある場合です。

皮膚が原因ならハリを戻す治療を選ぶ

皮膚の層が原因のたるみは、肌そのものが薄くなり、ハリを失って下がって見える状態です。細かいしわが増えた、肌をつまむと薄く感じる、といった変化が目立ちます。エムフェイスはRFで皮膚にも働くため、この層にも対応できます。

ただ、皮膚のハリだけが気になる人なら、真皮に熱を届ける超音波やRFの治療でも目的に届くはずです。筋肉の変化が少ないうちは、費用と通う回数で選んでかまいません。

脂肪が原因なら脂肪を減らす治療を先にする

脂肪の層が原因のたるみは、頬の脂肪が多かったり、脂肪の重さで下がったりして、フェイスラインがもたついて見える状態です。頬の下を指でつまむと、しっかり厚みを感じるのが目安になります。

頬の脂肪の量はエムフェイスでは変わらないため、脂肪層に熱を届けるマイクロ波やRFの治療で先に整えるほうが、無駄な費用を抑えられると考えられます。そのうえで支えが足りなければ、エムフェイスを足す順序が合理的です。

筋肉が原因ならエムフェイスがよく合う

筋肉の層が原因のたるみは、表情筋が衰えて、頬や口角、眉の位置が全体に下がって見える状態です。肌のハリや脂肪の量は変わらないのに、昔の写真と比べて顔の重心が下がったと感じる人は、筋肉の変化が大きいと考えられます。

ほかの機器では直接動かせない表情筋に働きかけられるのが、エムフェイスの強みです。実際は複数の層が重なっているため、診察で原因を確かめてから決めると確実でしょう。

エムフェイスとHIFU・RFとの違い

スキンケアに使う用品

エムフェイスとHIFU、RFは、どれも切らないたるみ治療ですが、働きかける層と得意なたるみが違います。違いを知っておくと、自分に合う治療を選びやすくなります。詳しく見てみましょう。

HIFUとの違い

HIFU(高密度焦点式超音波)は、超音波の熱を皮膚の下の筋膜(筋肉を包む膜)に点で届け、縮めて引き締める治療です。エムフェイスが筋肉そのものを動かすのに対し、HIFUは筋膜を熱で引き締める点が違います。

HIFUはエムフェイスより少ない回数で変化を感じる人もいる反面、骨に響くような痛みが出やすい傾向があります。痛みが苦手でHIFUを避けてきた人には、エムフェイスが候補になるでしょう。

RFとの違い

RF(高周波)治療は、皮膚全体を面で温め、ハリを出して小じわを目立ちにくくする治療です。エムフェイスもRFを使いますが、筋肉の収縮と組み合わせる点が違います。RFの機器によっては脂肪の層まで熱が届くため、頬の脂肪のもたつきが気になる人にはRFのほうが目的に近いケースもあるでしょう。

肌のハリだけを求めるのか、筋肉の支えまで整えたいのかで選び分けてください。

エムフェイスが向いている人と受けられない人

エムフェイスは誰にでも合う治療ではなく、向き不向きがはっきりした治療です。体の状態によっては、受けられない人もいます。自分がどちらに当てはまるかを、受ける前に確かめておくと安心でしょう。

向いている人

エムフェイスが向いているのは、次に当てはまる人です。

  • 頬や口角、眉の位置が下がってきたと感じる
  • HIFUなど痛みの出やすい施術が苦手
  • 施術後に赤みや腫れが出る日を作りにくい
  • 1〜2週間おきに4回前後、通院できる
  • 針や糸を使う治療に抵抗がある

反対に、頬の脂肪の厚みが主な悩みの人や、1回で大きな変化を求める人は、エムフェイス単独では満足しにくいでしょう。

受けられない人

次に当てはまる人は、エムフェイスを受けられないか、医師の判断が必要です。

  • 未成年である
  • ペースメーカーや植え込み型除細動器を使っている
  • 施術部位に金属のプレートやインプラント、金の糸がある
  • 金製剤の注射を受けたことがある
  • 施術部位に感染症や傷、皮膚の病気がある
  • ケロイド体質である
  • 妊娠中である

条件はクリニックごとに異なるため、施術歴や持病、服用中の薬はカウンセリングで漏れなく伝えておきましょう。

エムフェイスのよくある質問

回数や施術後の過ごし方、ほかの施術との関係など、受ける前に確かめておきたい点は次のとおりです。

1回だけでも効果はありますか?

変化を感じる人はいます。ただ、エムフェイスは刺激を重ねて筋肉の状態を変える治療のため、1回で終えると変化は小さく、長くは続きません。効果を確かめたいなら、4回前後の1クールを前提に予算と日程を組むのが現実的です。1回目は、筋肉が動く感覚や施術の流れを確かめる回と考えておくとよいでしょう。

施術後すぐにメイクや入浴はできますか?

メイクは施術直後からできます。入浴は当日から可能とする院と、入浴やサウナ、飲酒を24時間控えるよう指示する院があり、方針が分かれます。赤みが強く出た日は、体が温まりすぎる行動を避けると安心です。洗顔やシャワーは当日から問題ないとする院が多く、施術後は乾燥しやすいため保湿を心がけます。

糸リフトやヒアルロン酸を入れていても受けられますか?

金の糸など金属を含むものが入っている部位には受けられません。溶ける糸やヒアルロン酸の場合は、入れてからの期間や部位によって判断が分かれます。注入治療と組み合わせる院もあり、状態によっては受けられることもあります。施術歴を医師に伝えたうえで、受けられるかを決めてもらいましょう。

効果はどれくらい続きますか?

半年から1年ほどが目安です。筋肉の状態は年齢とともに変わっていくため、効果を保ちたい場合は、クール終了後も3か月から1年に1回のメンテナンスを続けます。メンテナンスの間隔は、筋肉の状態や仕上がりの好みに合わせて医師と決めましょう。

まとめ

エムフェイスは、表情筋と皮膚に同時に働きかける、痛みとダウンタイムの少ないたるみ治療です。筋肉の衰えによる下がりには有力な選択肢になる一方、頬の脂肪の量は変わりません。

ライブリークリニックでは、オンダリフトやソフウェーブ、オールタイト、クォンタムRFなど働く層の異なる機器を使い分け、診察でたるみの原因の層を見極めたうえで治療を提案します。浜松町・船橋・心斎橋の各院で、WEB・LINE・お電話から予約できます。

このページの監修医師

坂田 将彰

坂田 将彰

経歴

  • 2019年 帝京大学 医学部卒業
  • 2019年 慶應義塾大学病院 入職
  • 2021年 大手美容外科 入職 分院長歴任
  • 2024年 LIVELY CLINIC