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若返り効果の点滴療法!エクソソームとNMNの違いを解説!

エクソソーム点滴やNMN点滴は、必要な成分を体へ直接届けることができるため美容に関心が高い方に注目されている療法です。

これらが若返り効果のある療法であることは知っていたとしても、エクソソームとNMNの違いはどのようなものかを知らないという方もいるのではないでしょうか?

ここでは、若返り効果をもつ代表的な療法としてエクソソームとNMNの特徴と違いについて詳しく説明していきたいとおもいます。

目次

若返り効果をもつ点滴療法が注目されています

若返り効果をもつ点滴療法が注目されています

点滴療法とは、人の体に有効な成分を点滴によって静脈から投与することで、体に現れた症状の改善や健康増進を目的とする治療のことをいいます。

そして、肌や血管の若返り・美肌効果をもつ成分を点滴療法で投与する美容医療が注目され、さまざまな美容クリニックで施術がおこなわれているのです。

点滴療法の利点は、有効成分を血管へ直接投与することで、より効率的に全身へ高い効果を届けることができる点です。これはサプリメントのような経口摂取では難しいため、美容に高い関心をもち、より効果を実感したいという方に人気があります。

エクソソームとはどんなもの?

それでは、点滴療法で投与され、若返り・美肌効果をもつエクソソームはどのようなものか、どんな効果があるのかをみていきたいと思います。

エクソソームと幹細胞培養上清液の違い

エクソソームと幹細胞培養上清液は、ときに同じもののように表記されることがありますが、これらは別物です。

まず、エクソソーム点滴に使われるのは幹細胞培養上清液です。幹細胞培養上清液はヒト由来の幹細胞を培養した培養液の上澄み液のことで、不純物は取り除かれ、体に有効な成分が濃縮されています。この成分の1つとしてエクソソームが多く含まれているのです。

エクソソームは細胞間で情報伝達をおこなう

エクソソームは細胞から分泌される直径30〜150nmほどの極めて小さい物質です。体のいたるところに存在しており、主な働きとして細胞間で情報伝達をおこなっています。

エクソソームは内部にmRNA(メッセンジャーRNA)、マイクロRNA、タンパク質などを含んでいます。そしてエクソソームは体中を移動し、内部に含む物質を細胞へ届けることで、伝達元の情報を伝達先へ伝えるとされているのです。

また、エクソソームが伝達する情報は伝達元の細胞の特徴によって変わります。一例として、がん細胞が伝達元となるエクソソームには、健康な細胞の場合には見られない特徴が発見されたのです。このような特徴を応用するため、今後も更なる研究が必要とされています。

エクソソームに期待できる効果

エクソソームによる情報伝達が頻繁であれば古い細胞から新しい細胞へ入れ替わり、若々しく健康的な体を保つことができます。一方、情報伝達が減ると細胞の入れ替わりが減ることで肌のキメやハリを失い、疲れが取れないといった老化が進むことになるのです。

それでは、エクソソームにはどのような効果が期待できるのでしょうか?

  • 若返り効果
  • 美肌効果・肌質改善
  • 体力アップ
  • 疲労回復
  • 健康増進
  • 免疫力アップ
  • 睡眠の改善
  • 認知症予防
  • 薄毛や抜け毛を改善

このように、エクソソームを体内に取り入れることで美容・健康に対する効果が期待できます。

エクソソームは成分・品質によって効果が違う

エクソソームには細胞間で情報伝達をおこなう働きがあります。そして、エクソソーム点滴に使われる幹細胞培養上清液は、培養する幹細胞によって成分が違い、それに伴い効果も変わります。脂肪由来・歯髄由来、臍帯由来と様々な種類があるなかで、最も若返り効果が期待できるものは臍帯由来のものです。

また、扱う工程や管理、メーカーによっても成分や品質が異なります。エクソソーム点滴でしっかり効果を得るためには、幹細胞のドナーが日本人であり、国の認可を得た施設で安全に管理され、不純物を除去した高純度のエクソソームで施術を受ける必要があるのです。

エクソソーム点滴の費用と施術期間

エクソソーム点滴の費用は、通常5~20万円とかなりの幅があります。これは、エクソソームの成分や含まれるエクソソームの量による違いです。

1回の施術時間は30分ほどかかり、施術期間は2週間~1ヶ月に1回の施術を5回ほど受けた後は半年~1年に1回を継続して受けることをおすすめします。通常は2週間~1ヶ月で効果を実感される方が多く、早い方は数日という方もいらっしゃいます。

NMNとはどんなもの?

NMNとはどんなもの?

次に、NMNとはどのようなものか、どんな効果があるのかみていきたいと思います。

NMNは体内でNAD+に変換して働きます

若返り効果がある点滴療法の1つとしてNMN点滴があげられます。NMN(ニコチンアミドモノヌクレオチドビタミン)が体内に取り込まれるとNAD+(ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド)という物質に変換されます。このNAD+はヒトにとって必要なエネルギーの生産・若返り・健康維持・認知症予防などの働きがあり、加齢によって引き起こされる老化現象を改善する可能性が報告されています。

NMNもNAD+も元々体内に存在する物質です。NMNは体内で生産されるのですが、加齢に伴いその生産量は減少していってしまいます。それによりNAD+も減少していき、老化が進むと考えられているのです。

そのため、NAD+の前駆体であるNMNを血管へ直接投与する点滴療法が注目されているのです。また、NAD+を直に投与するNAD+点滴もあり、NMNからNAD+へ変換する必要がないためより効果を得やすいとされています。

NMNはサプリメントとして摂取可能

NAD+を増やすにはどうしたらいいのでしょうか?実際に若返りの効果が期待できるNAD+は経口摂取ができません。

しかし、NAD+の前駆体であるNMNは食べ物から摂取することが可能です。ブロッコリーや枝豆といった食品に含まれているのですが、1日に必要なNMNの量が約100~200㎎であるのに対して、ブロッコリーでNMNを摂取しようとすると数千房を食べる必要があります。他の食べ物も同様で、食べ物から必要なNMNを摂取しようとすると現実的ではない量が必要となります。

そこで、NMNが凝縮されたサプリメントを利用することで、効率的に経口摂取が可能となります。

体へ直接働きかけるものとしては点滴療法がおすすめですが、セルフケアとしてサプリメントを利用することでより高い効果を期待することができるといえます。

NAD+はサーチュイン遺伝子を活性化する

NAD+はサーチュイン遺伝子を活性化する働きがあります。サーチュイン遺伝子とは「長寿遺伝子」とも呼ばれており、細胞の若返りを促し老化を制御する働きをもっています。

サーチュイン遺伝子が活性化することで、体内でエネルギーを生み出すミトコンドリアを活性化し、基礎代謝が上がることで病気になりにくい体となります。加えてテロメアを保護して短くなることを防ぎ、細胞の寿命を延ばす働きもあります。テロメアは細胞分裂によって短くなり、一定の短さになると細胞分裂がおこなわれなくなってしまうのです。

このように、NAD+によりサーチュイン遺伝子が活性化するとエネルギーを生み出し、細胞の寿命を延ばすことができます。それによって老化による様々な現象の改善が期待できるのです。

NAD+に期待できる効果

ヒトが活動するためにはエネルギーが必要です。このエネルギーを生み出すミトコンドリアの活性化にはサーチュイン遺伝子が、そしてサーチュイン遺伝子の活性化にはNAD+が必要です。

そのため、NAD+の前駆体であるNMNを投与することで、次のような効果を期待することができます。

  • 若返り効果
  • 肌質改善
  • 健康増進
  • 筋肉量の増加
  • 肥満の抑制
  • 代謝アップ
  • 睡眠の改善
  • ミトコンドリア機能改正

NMN点滴の費用と施術期間

NMN点滴の費用は、100㎎のNMNが含まれたもので通常3~5万円ほどです。

1回の施術時間は30分ほどかかり、2週間~1ヶ月に1回の施術を継続して受けることをおすすめします。効果の実感は3~6ヶ月ほど継続することで感じるといわれます。

エクソソームとNMNの違い

エクソソームとNMNの違い

ここまで、エクソソームとNMNについて説明させていただきました。それでは、エクソソームとNMNにはどんな違いがあるのでしょうか?

効果は類似していても仕組みは異なる

エクソソームとNMNには、若返り効果や肌質の改善のように類似した効果があります。しかし、その仕組みは全く別物といえます。

エクソソームは衰えてしまった細胞へ働きかけ、衰えてしまった皮膚や筋肉、血管や神経細胞の再生・修復を促して全身を細胞単位で活性化してくれます。一方、NMNは細胞がエネルギーを生み出すために必要な栄養を投与することで生命活動の向上を図るというものです。

このように、老化によって衰えてしまった体の働きを活性化する点は同じですが、若返りのための仕組みは異なるのです。

全身の細胞活性化にはエクソソーム点滴がおすすめ

若返り効果を求めて点滴療法をおこなうとき、肌だけでなく筋肉や血管といった全身の細胞へアプローチを考えるならばエクソソームがおすすめです。エクソソームは衰えた細胞に対して効果を発揮するため、血管から体内を流れて全身の細胞に対して働きかけることができるためです。

また、効果が出やすいとされる年齢にも差があります。エクソソームは一般的に30代の頃から効果がありますが、NMNは40代の頃といわれるため、自身の状態や効果によって検討する必要があります。

ライブラリークリニックのエクソソームへのこだわり

エクソソーム点滴では、使用する薬剤の成分と品質によって効果が大きく変わってしまいます。そのため、投与するエクソソームが高品質のものであるか注意してください。

ライブリークリニックで使用するエクソソームは、国内で流通しているエクソソームの中で1%未満のウォートンジェリー(臍帯由来) を使用しています。これは赤ちゃんのへその緒(臍帯)から取れるもので高い若返り効果が期待できるものです。

そして、安全性に関しても日本人ドナーの幹細胞から培養し、国の認可を得た細胞加工施設で製造された最高品質のものを使用しております。

保険適用外のため費用はどうしても高くなってしまいますが、継続して通いやすい価格設定となるようコース割引もご用意しております。

肌質や体力面に衰えを感じて悩んでいる。エクソソームに興味があり、効果を詳しく知りたい。エクソソーム治療を検討したいが費用的に不安がありためらっている。そのような方がいらっしゃいましたら、些細なことでもお気軽にご相談ください。

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このページの監修医師

坂田 将彰

坂田 将彰

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経歴

  • 2019年 帝京大学 医学部卒業
  • 2019年 慶應義塾大学病院 入職
  • 2021年 大手美容外科 入職 分院長歴任
  • 2024年 LIVELY CLINIC