たるみ治療にはさまざまな選択肢があり、それぞれに特徴があります。ザーフと比較されることの多い治療法について詳しく見ていきましょう。
ハイフは、超音波を用いてSMAS筋膜層にピンポイントで熱を加える治療法です。ザーフとの最大の違いは、熱の加え方にあります。ハイフは「点」で熱を加えるのに対し、ザーフは「面」で加熱するという違いがあります。
ハイフは強力なリフトアップ効果が期待できる反面、骨に響くような独特の痛みを感じやすいのが特徴です。一方のザーフは広範囲に緩やかに熱を加えるため痛みは少ないものの、即効性という点ではハイフに劣る場合があります。ダウンタイムの面では、ザーフの方が軽く、施術直後からメイクが可能です。
サーマクールもRFを使用する点でザーフと共通していますが、使用する周波数や照射方法に違いがあります。
サーマクールは6.78MHzの単一周波数を使用し、縦・横・奥行きの3次元的な引き締めを行います。そのため、わずかながら痛みがあるのがネックです。
その反面、ザーフはデュアル周波数により、より深層まで熱を届けることができます。痛みの面では、最新のサーマクールFLXは以前より改善されていますが、それでもザーフの方が痛みは少ないとされています。
また、料金面では、サーマクールの方が高額になる傾向があります。
ボルニューマは、モノポーラRFを使用した最新のたるみ治療機器です。独自の「ボリューム式RF」技術により、真皮層から皮下組織まで均一に熱を届けることが特徴です。
ザーフと同じくRFを使用しますが、照射方式や効果の現れ方に違いがあります。ボルニューマは連続的に熱を加えることで、コラーゲンの即時収縮と長期的な再生を促します。ザーフのデュアル周波数とは異なり、単一周波数で深さを調整するのが特徴です。
痛みの程度は同程度ですが、ボルニューマの方が施術時間がやや長くなる傾向があります。どちらも非侵襲的で安全性の高い治療法といえるでしょう。
オリジオもRF治療機器のひとつで、痛みの少なさで知られています。オリジオは連続的にRFを照射する方式で、じんわりと温める感覚が特徴的で、ザーフのWave Fit Pulse技術とは異なるアプローチで痛みを軽減しています。
効果の面では、オリジオは即効性がやや低く、複数回の施術が前提となることが多いです。価格帯は同程度ですが、オリジオの方がやや安価な設定のクリニックが多いようです。
デンシティは、高密度焦点式超音波を使用した治療機器です。ザーフがRFを使用するのに対し、デンシティは超音波を使用する点が大きな違いです。デンシティは真皮層に細かく超音波を照射することで、肌の引き締めと質感改善を図ります。
ザーフの方が深層まで到達できるため、たるみへの効果は高いとされています。一方、デンシティは肌のきめ細かさや毛穴の改善により特化しているのが特徴です。痛みはどちらも比較的少なく、ダウンタイムもほぼありません。