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サブシジョンは効果なし?失敗する理由と成功のポイントを徹底解説

サブシジョンはニキビ跡の改善に効果的な治療法とされていますが、「効果がない」「失敗した」という声も少なくありません。実際のところ、サブシジョンは適切な診断と施術により高い効果が期待できる治療法です。では、なぜ失敗したと感じる声があるのでしょうか。

本記事では、サブシジョンで失敗したと感じる理由や、治療を成功させるためのポイントについて詳しく解説しています。サブシジョンでの治療を検討している人は、ぜひ参考にしてください。

目次

サブシジョンとは?

サブシジョンは、医療用の特殊な針を使用してニキビ跡の原因となる瘢痕組織を物理的に剥離する治療法です。皮膚の深部で起きている真皮と筋膜の癒着を解除することで、陥没したクレーターを改善していくのが特徴です。

1995年に開発されたこの治療法は、現在では世界中の美容皮膚科で採用されている確立された技術となっています。特にローリング型と呼ばれる波打つようなニキビ跡に対して、医学的にも高い効果が証明されています。レーザー治療では届きにくい皮膚深部の癒着に直接アプローチできることが、サブシジョンの最大の特徴といえるでしょう。

ライブリークリニックにおける症例

サブシジョンで効果なし・失敗したと感じる3つの理由

サブシジョンで思うような効果が得られない場合、主に次の3つの原因が考えられます。

  • ニキビ跡のタイプが適していない
  • 治療回数が不十分である
  • アフターケアが足りない

治療を検討している方は、これらの要因を理解しておくことが重要です。それぞれ詳しく見てみましょう。

ニキビ跡のタイプが適していない

サブシジョンはすべてのニキビ跡に効果的というわけではありません。最も効果を発揮するのはローリング型のニキビ跡で、皮膚が波打つように陥没しているタイプです。一方、アイスピック型と呼ばれる細く深い穴のようなニキビ跡や、ボックス型という垂直に陥没したニキビ跡には、サブシジョン単独では十分な効果が得られないケースがあります。

治療前のカウンセリングで、自分のニキビ跡がどのタイプに該当するかを正確に診断してもらうことが成功への第一歩となります。経験豊富な医師であれば、ニキビ跡のタイプからサブシジョンが適応となるか、他の治療法との組み合わせが必要かを適切に判断してくれるでしょう。

治療回数が不十分である

サブシジョンは1回の施術でも効果を実感できる方が多い治療法です。しかし、深いクレーターや広範囲のニキビ跡の場合、複数回の治療が必要になることがほとんどです。多くのクリニックでは3〜5回程度の治療を推奨しており、2〜3ヶ月の間隔を空けて施術を行うのが一般的となっています。

1回の治療で劇的な改善を期待してしまうと、「効果がない」と感じてしまう原因になりかねません。医学的なエビデンスでも、サブシジョンの効果は回数を重ねることで累積的に現れることが示されています。焦らず計画的に治療を進めていくことが、満足のいく結果を得るための重要なポイントとなるでしょう。

アフターケアが足りない

サブシジョン後の適切なアフターケアも、治療の成否を左右する重要な要素です。施術後は内出血や腫れが生じやすく、これらの症状が長引くと色素沈着のリスクも高まります。特に重要なのは紫外線対策と保湿ケアで、施術後のデリケートな肌には十分な配慮が必要です。

日焼け止めをしっかりと塗って保湿を十分に行うことはもちろん、施術直後は激しい運動や飲酒を控え、肌への刺激を最小限に抑えることも大切です。医師から指示されたアフターケアの方法を守らなかったり、自己判断でケアを怠ったりすると、せっかくの治療効果が十分に発揮されない可能性があります。

サブシジョンの効果はいつから実感できる?

サブシジョンの効果が現れる時期は個人差があるものの、多くの方が施術後1〜2週間程度で変化を感じ始めます。ただし、この時期はまだ内出血や腫れが残っている場合もあり、本格的な効果を実感できるのは1ヶ月後くらいからというケースが一般的です。

施術直後は剥離した部分に一時的な腫れが生じるため、かえって凹凸が目立つように感じることもあります。しかし腫れが引いていくにつれて、徐々に肌表面がなめらかになっていくのを実感できるでしょう。

さらにサブシジョン後はコラーゲンの再生が促進されるため、3〜6ヶ月かけて継続的に改善が進んでいきます。最終的な効果を判断するには、少なくとも3ヶ月程度は様子を見る必要があることを理解しておきましょう。

サブシジョンを受ける際の注意点とリスク

サブシジョンは確立された安全性の高い治療法ですが、医療行為である以上、一定のリスクや副作用が存在します。具体的には、以下のようなリスクです。

  • 内出血と腫れのダウンタイム
  • 医師の技術力による結果の差
  • まれに生じる合併症

これらを事前に理解しておくことで、適切な準備と心構えができ、トラブルを未然に防ぐことにつながるでしょう。それぞれ解説します。

内出血と腫れのダウンタイム

サブシジョンの施術後は、ほぼ確実に内出血が生じます。内出血は通常1〜2週間程度で自然に消失しますが、この期間は見た目が気になる方も多いでしょう。大切なイベントを控えている場合は、スケジュールに余裕をもって施術を受けることをおすすめします。

腫れについても施術後2〜3日がピークで、1週間程度で落ち着くことがほとんどです。冷却することで症状を軽減できますが、過度な冷却は血行を妨げるため注意してください。

なお、メイクは翌日から可能ですが、コンシーラーなどで内出血をカバーする際は、肌に負担をかけないよう優しく行うことが大切です。

医師の技術力による結果の差

サブシジョンは医師の技術力と経験が結果に大きく影響する治療法です。針の挿入角度や剥離の深さ、範囲など、繊細な技術が要求されるため、経験豊富な医師に施術してもらうことが成功の鍵となります。

技術力の低い医師が施術を行うと、十分な剥離ができずに効果が得られなかったり、逆に過度な剥離により凹凸が悪化したりするリスクがあります。また神経や血管を傷つけてしまう可能性もゼロではありません。

クリニック選びの際は、サブシジョンの症例数や医師の経歴、実際の症例写真などを確認し、信頼できる医療機関を選ぶことが重要です。

まれに生じる合併症

サブシジョンは比較的安全な治療法ですが、まれに合併症が生じることもあります。最も注意すべきは感染症のリスクで、施術後は清潔を保ち、医師の指示に従った適切なケアを行わなければなりません。

また、ごくまれにしこりが形成されることもあります。多くの場合は時間の経過とともに自然に改善しますが、気になる症状が続く場合は早めに医師に相談することが大切です。色素沈着についても日本人の肌質では起こりやすい傾向があるため、紫外線対策を徹底することが予防につながります。

サブシジョンと他の治療法の併用で効果を最大化

サブシジョンの効果をさらに高めるためには、他の治療法との併用が有効です。特にヒアルロン酸注入との組み合わせは注目されており、サブシジョンで癒着を剥離した後、その空間にヒアルロン酸を注入することで即座に凹みを持ち上げる効果が得られます。

ヒアルロン酸は時間の経過とともに体内に吸収されますが、その間にコラーゲンの生成が促進され、長期的な改善につながるでしょう。深いクレーターに対しては、この併用療法が特に高い効果を発揮することが報告されています。

“Ebrahim HMらによる2022年の『 A combined approach of subcision with either cross-linked hyaluronic acid or threads in the treatment of atrophic acne scars.』の医学論文では対象患者40人に対してヒアルロン酸注入とサブシジョンの両方の施術を同時に受けたグループと、サブシジョン単独のグループに分けて施術を行いました。ヒアルロン酸とサブシジョンを組み合わせた治療では94.1%の患者が明らかにニキビ跡の改善が認められたと記述しています。一方、ヒアルロン酸を注入せずにサブシジョン単独の場合、67.3%しか効果がなかったとも報告しています。やはりヒアルロン酸注入との組み合わせがサブシジョン治療では重要と言えます。”
引用元:萎縮性ニキビ跡の治療における、架橋ヒアルロン酸または糸によるサブシジョンの併用アプローチ

またダーマペンやポテンツァなどの治療を組み合わせることで、より総合的な肌質改善が期待できます。ダーマペンは極細の針で肌に微細な穴を開け、自然治癒力を利用してコラーゲン生成を促進する治療法で、サブシジョンでは届きにくい表層の肌質改善に効果的です。

最新の治療アプローチとして、サブシジョン後に成長因子やPRP(多血小板血漿)を注入する方法も行われています。PRPは患者自身の血液から抽出した血小板を濃縮したもので、豊富な成長因子を含んでいます。自己血液を使用するため、アレルギーのリスクがほとんどなく、安全性の高い治療法として注目されています。

その他のサブシジョンと併用できる治療については、以下の記事を参考にしてください。

【関連記事】サブシジョンと併用できる施術でニキビ跡を効果的に改善!おすすめの組み合わせと順番を解説

サブシジョンで失敗しないためのクリニック選びのポイント

サブシジョン治療の成功は、クリニック選びから始まるといっても過言ではありません。技術力の高い医師による施術と充実したサポート体制があれば、リスクを最小限に抑えながら理想的な結果を得ることができます。具体的には、以下の3点で選びましょう。

  • 症例数と実績の確認
  • カウンセリングの質を見極める
  • アフターケア体制の充実度

それぞれ詳しく解説します。

症例数と実績の確認

サブシジョンの成功には医師の経験と技術が大きく影響します。クリニックを選ぶ際は、まずサブシジョンの症例数を確認しましょう。年間どれくらいの施術を行っているか、開院してからの総症例数はどの程度かなど、具体的な数字を聞くことが大切です。

実際の症例写真を見せてもらうことも重要です。ビフォーアフターの写真で、自分と似たタイプのニキビ跡がどの程度改善しているかを確認できれば、治療後のイメージもつきやすくなります。また、日本美容外科学会や日本美容皮膚科学会に所属している医師であることも、一定の信頼性の目安となるでしょう。

カウンセリングの質を見極める

初回のカウンセリングは、クリニックの質を見極める重要な機会です。医師が直接カウンセリングを行い、肌の状態を丁寧に診察してくれるかどうかを確認しましょう。

良質なカウンセリングでは、ニキビ跡のタイプを正確に診断し、なぜサブシジョンが適しているのか、または適していないのかを分かりやすく説明してくれます。また、予想される効果や必要な治療回数、リスクについても包み隠さず話してくれる医師は信頼できる人です。

逆に診察もそこそこに高額な治療をすすめてきたり、リスクについて説明を避けたりするクリニックは避けた方が賢明です。

アフターケア体制の充実度

サブシジョン後のアフターケアは治療成功の鍵を握っています。施術後のフォロー体制が整っているクリニックを選ぶことが重要です。具体的には、施術後の経過観察の頻度やトラブル時の対応体制、追加料金の有無などを事前に確認しておきましょう。

24時間対応の緊急連絡先があるクリニックであれば、万が一の際も安心です。アフターケア用の薬剤や化粧品の提供、日常生活での注意点の指導など、きめ細かなサポートを行っているクリニックを選ぶことで、より良い結果につながるでしょう。

サブシジョンよくある質問と回答

サブシジョンの治療でよくある質問をまとめました。治療を受ける前に確認しておきましょう。

サブシジョンは痛いですか?

施術前に局所麻酔を行うため、施術中の痛みはほとんどありません。麻酔の注射時にチクッとした痛みを感じる程度です。施術後は鈍痛や違和感が数日続くことがありますが、鎮痛剤で対処可能なレベルです。

痛みに弱い方は事前に医師に相談することで、麻酔の方法を工夫してもらえる場合もあります。笑気麻酔などを併用できるクリニックもあるため、不安な方は確認してみましょう。

どのくらいの頻度で通院が必要ですか?

サブシジョンの施術間隔は、通常2〜3ヶ月程度空けることが推奨されています。頻繁に施術を行っても効果が高まるわけではなく、むしろ肌への負担が増える可能性があるため注意が必要です。

平均的な治療回数は3〜5回程度ですが、ニキビ跡の状態により個人差があります。1回で満足できる方もいれば、10回以上の治療が必要な方もいます。医師と相談しながら、自分に合った治療計画を立てることが大切です。

施術後すぐに仕事に復帰できますか?

サブシジョン後は内出血や腫れが生じるため、接客業など人前に出る仕事の方は、数日から1週間程度の休暇を取ることをおすすめします。デスクワークであれば翌日から復帰可能です。

メイクは翌日から可能なため、コンシーラーなどで内出血をカバーすることもできます。ただし完全に隠すのは難しい場合もあるため、大切な予定がある時期は施術を避けた方が良いでしょう。職場の理解を得られる環境であれば、事前に施術を受けることを伝えておくのもひとつの方法です。

水ぼうそうの跡にも効果はありますか?

サブシジョンは水ぼうそうの跡にも効果が期待できます。水ぼうそうの跡もニキビ跡と同様に、皮膚深部の癒着が原因となっていることが多いためです。

ただし、水ぼうそうの跡は通常のニキビ跡よりも深いことが多く、より多くの治療回数が必要になる可能性があります。医師の診察を受けて、適応があるかどうかを確認することが大切です。症例によっては、他の治療法との併用を提案される場合もあるでしょう。

サブシジョンは適切な治療で失敗のリスクは減らせる

サブシジョンは、適切に施術を行えば高い効果が期待できる治療法です。「効果なし」「失敗した」という声の多くは、ニキビ跡のタイプが適していなかったり、治療回数が不十分だったり、アフターケアが不適切だったりすることが原因となっています。

成功のポイントは、経験豊富な医師による正確な診断と適切な施術、そして十分なアフターケアです。クリニック選びは慎重に行い、カウンセリングで疑問点をしっかりと解消してから治療を受けることが大切でしょう。他の治療法との併用により、さらに高い効果も期待できます。長年悩んでいたニキビ跡に対して、サブシジョンは有効な選択肢のひとつとなるでしょう。

ライブリークリニックのサブシジョンの3つの特徴

ライブリークリニックのサブシジョンは、ニキビ跡やクレーターを根本から改善し、なめらかな肌へ導く治療です。
1回の施術でも変化を実感される方が多く、多くの患者様に選ばれていて、3つの特徴があります。

1. 1回の施術でも効果を実感される方が多数

初回の施術で変化を感じる方が多くいらっしゃいます。
サブシジョンは、どのクリニックで受けても同じ効果が得られるわけではありません。
当院では、豊富な経験を持つ医師が担当するため、1回の施術でも肌の変化を実感される方が多いです。

さらに、医師が一人ひとりの肌状態を丁寧に診察し、肌質に合わせた最適な治療プランを提案することで、他院よりも早いクレーター改善を目指すことができます。

2. 痛みを最小限に抑える麻酔技術

施術時の痛みに不安を感じる方も少なくありません。
当院の医師は麻酔の技術にも優れており、施術中の痛みをほとんど感じることなくお受けいただけます。
痛みに敏感な方や施術が初めての方でも、安心して治療を受けていただけます。

3. 広範囲のクレーター治療も安心の料金設定

クレーターの範囲が広い場合、施術内容によっては1回あたりの費用が高額になることがあります。
当院では、1回あたりの最大料金を11万円に設定しているため、どんなに広範囲のクレーターでも安心して治療を受けていただけます。
費用面を気にせず、しっかりとした改善を目指せる料金体系です。

当院のサブシジョンの料金表

サブシジョンでクレーター改善を目指すなら、まずは無料カウンセリングへ

クレーターの状態や肌質によって最適な施術内容は異なります。
ライブリークリニックでは、医師による丁寧なカウンセリングを通じて、
あなたの肌に合わせた最適な治療プランをご提案いたします。

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このページの監修医師

坂田 将彰

坂田 将彰

経歴

  • 2019年 帝京大学 医学部卒業
  • 2019年 慶應義塾大学病院 入職
  • 2021年 大手美容外科 入職 分院長歴任
  • 2024年 LIVELY CLINIC