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オンダリフトで頬こけは起きる?原因と予防法、対処法を徹底解説

オンダリフトで頬こけは起きる?原因と予防法、対処法を徹底解説

顔のたるみや脂肪を引き締める施術として人気の「オンダリフト」。小顔効果やリフトアップを期待して、施術を検討する方が増えています。しかし「施術後に頬がこけてしまった」という声もあり、不安を感じている方もいるのではないでしょうか。

本記事では、オンダリフトで頬こけが発生する原因から予防法、すでに頬こけが起きてしまった場合の対処法まで詳しく解説します。施術を検討している方はぜひ参考にしてください。

目次

オンダリフトとは

オンダリフトとは、イタリアのDEKA社が開発した「クールウェーブ」と呼ばれる特殊なマイクロ波を照射する美容医療機器を用いた施術です。

肌のリフティング(引き上げ)やタイトニング(引き締め)、脂肪減少、ハリ・キメ・弾力の改善に高い効果を発揮します。3mmと7mmの2種類のハンドピースを使い分け、真皮層や脂肪層に選択的に熱エネルギーを届けられる点が特徴です。従来の高周波機器と比較して痛みやダウンタイムが少なく、施術直後からメイクも可能なため、忙しい方にも選ばれています。顔だけでなくボディにも対応できる点も魅力のひとつといえるでしょう。

オンダリフトの詳細については、こちらの記事をご確認ください。

関連記事:オンダリフトとは?脂肪を減らしてキレイにリフトアップ!

オンダリフトで頬こけが発生する原因

オンダリフトは優れた脂肪減少効果を持つ一方で、照射方法や設定によっては頬こけを引き起こすリスクがあります。なぜ頬こけが発生するのか、代表的な原因を見ていきましょう。

  • 過度な脂肪減少による頬のボリュームダウン
  • 照射範囲や出力設定の問題
  • 複数回施術による累積的な影響

それぞれ詳しく解説します。

過度な脂肪減少による頬のボリュームダウン

顔の脂肪は適度に存在することで若々しい印象を保っています。しかし、頬の脂肪が多いからといって無条件に除去するのは危険です。実際には皮膚層や皮下脂肪、筋肉層、骨格構造など様々な要素が複合的に作用しており、個人の顔構造によって「あるべき頬の脂肪」も存在します。

無計画に頬の脂肪を取り除くと、リフトアップではなく顔のくぼみや非対称、ゴツゴツした顔ラインができてしまうことがあるのです。特にもともと頬の脂肪が少ない方や痩せ型の方は、わずかな脂肪減少でも頬こけが目立ちやすい傾向にあります。

照射範囲や出力設定の問題

オンダリフトのように脂肪層にアプローチする施術は、照射の「さじ加減」がとても重要です。加齢によって顔の脂肪が減少しやすい世代の方の場合、過度な熱量や照射位置によって「こけ感」が強調されることもあります。頬の高い位置まで広範囲に照射したり、出力を強く設定しすぎたりすると、本来残すべき脂肪まで減少してしまう可能性があるのです。

オンダリフトは施術者の技術によって仕上がりが大きく左右される施術といえます。顔の脂肪分布は個人差が大きいため、画一的な照射ではなく一人ひとりの顔立ちに合わせた照射計画が求められます。

複数回施術による累積的な影響

オンダリフトは3mmと7mmの深さのハンドピースを使用して皮膚のさまざまな層を選択的にターゲティングできます。この機能はメリットであると同時にリスクでもあります。皮膚の状態、脂肪の量と位置、筋肉の分布、骨格構造などを総合的に考慮せずに施術を繰り返すと、意図しない部位の脂肪が失われ、頬こけが発生する可能性があるのです。

特に顔は人ごとに骨格差が大きいため、事前検討なしに同じ深さで一括施術すると結果が異なって現れます。施術の間隔は最低でも2週間以上空けることが推奨されており、効果を見ながら次回の施術を検討することが大切です。

オンダリフトによる頬こけを予防するためのポイント

頬こけを防ぎながらオンダリフトの効果を最大限に引き出すためには、施術前の準備と適切なクリニック選びが欠かせません。後悔しないために押さえておきたいポイントは、以下のとおりです。

  • カウンセリングで自分の顔の状態を正確に伝える
  • 照射範囲と出力を適切に設定してもらう
  • 経験豊富なクリニックを選ぶ

細かな注意点も詳しく解説します。

カウンセリングで自分の顔の状態を正確に伝える

施術前のカウンセリングでは、自分の顔の状態や希望を正確に伝えることが重要です。「頬こけが心配」「ボリュームを残したい部分がある」など、具体的な要望を医師に伝えましょう。また、過去に受けた美容施術の履歴や、現在の体重の増減傾向なども共有すると、より適切な施術計画を立ててもらえます。

ダイエット中の方は特に注意が必要で、体重減少と施術による脂肪減少が重なると頬こけが起きやすくなります。自分の顔の脂肪量や気になる部位を正直に伝え、医師と一緒に最適な施術プランを検討してください。

照射範囲と出力を適切に設定してもらう

頬こけを防ぐためには、照射範囲と出力の適切な設定が不可欠です。頬の高い位置にある脂肪は顔の若々しさを保つために重要なボリュームであり、むやみに照射すべきではありません。

信頼できる医師であれば、顔全体のバランスを見ながら引き締めたい部分と残すべき部分を見極めて照射してくれるはずです。「フェイスライン周辺のみ照射する」「頬骨より上は避ける」など、具体的な照射範囲について事前に確認しておくとよいでしょう。流れた脂肪まで想定した細やかな照射設計ができるクリニックを選ぶことが、満足度の高い結果につながります。

経験豊富なクリニックを選ぶ

オンダリフトは「照射のさじ加減」が仕上がりを大きく左右する施術です。顔は人ごとに骨格差が大きいため、事前検討なしに同じ深さで一括施術する場合、結果が異なって現れます。経験豊富な医師やクリニックを選ぶことで、頬こけのリスクを最小限に抑えられるでしょう。

クリニック選びの際は、以下のポイントをチェックしてください。

  • 症例写真の豊富さ
  • 口コミでの評判
  • カウンセリングの丁寧さ など

特に、頬こけに関する質問に対して具体的な回答や対策を説明してくれるクリニックは信頼度が高いといえます。機械任せではなく、細やかな設計照射ができるかどうかが重要なポイントです。

オンダリフトによりすでに頬こけが起きた場合の対処法

施術後に頬こけが気になり始めた場合でも、いくつかの対処法があります。

  • 自然回復するのを待つ
  • ヒアルロン酸注入でボリュームを補う
  • 脂肪注入で自然なボリュームに戻す
  • 施術を受けたクリニックに相談する

状態や希望に応じて適切な方法を選びましょう。

自然回復するのを待つ

オンダリフトによる脂肪減少効果は、施術直後から数か月かけて徐々に現れます。施術直後に頬こけを感じても、脂肪細胞が完全に代謝されるまでには時間がかかるため、まずは経過を観察することも選択肢のひとつです。また、施術後の腫れが引くタイミングで一時的にこけて見えることがあります。

最終的な仕上がりは施術から1〜3か月後に安定するため、焦らずに様子を見ることも大切です。施術後は肌が乾燥しやすい状態になるため、十分な保湿と紫外線対策を心掛けながら経過を見守りましょう。

ヒアルロン酸注入でボリュームを補う

頬こけが気になる部分にヒアルロン酸を注入し、失われたボリュームを補う方法があります。ヒアルロン酸は体内にも存在する成分で、肌に潤いと弾力を与える役割を担っています。注入直後から効果を実感でき、こけた部分にボリュームを戻してふっくらとした自然な頬を再現できる点がメリットです。

ただし、ヒアルロン酸の効果は永続的ではなく、半年から1年程度で吸収されるため、維持するには定期的な施術が必要になります。費用面も含めて検討し、医師と相談しながら適切な量を注入してもらいましょう。

脂肪注入で自然なボリュームに戻す

より長期的な改善を望む場合は、自身の脂肪を採取して頬に注入する「脂肪注入」という選択肢もあります。自分の組織を使用するためアレルギーのリスクが低く、自然な仕上がりが期待できます。脂肪注入はヒアルロン酸よりも定着率が高いとされていますが、一度の施術ですべてが定着するわけではありません。複数回の施術が必要になるケースもあるため、医師と相談しながら計画を立てることが重要です。

また、自分の脂肪を吸引する過程があるため、施術の侵襲性についても事前に確認しておきましょう。

施術を受けたクリニックに相談する

頬こけが気になる場合は、まず施術を受けたクリニックに相談することをおすすめします。施術の経緯を把握している医師であれば、状態に応じた適切なアドバイスや対処法を提案してくれるはずです。

保証制度があるクリニックでは、追加費用なしでフォローアップを受けられる場合もあります。一人で悩まず、専門家の意見を聞くことが解決への近道です。施術後の経過観察や相談体制が整っているクリニックを選んでおくと、万が一の際にも安心して対応してもらえるでしょう。

オンダリフトとハイフの違いは頬こけリスクに影響する?

顔のリフトアップ施術としてよく比較されるオンダリフトとハイフですが、両者の違いを理解することで、自分に合った施術を選ぶ参考になります。それぞれの違いを解説します。

作用する深さと仕組みの違い

ハイフは高密度焦点式超音波を用いてSMAS筋膜層をターゲットにし、熱によって筋膜を引き締めることで顔全体のリフトアップ効果をもたらします。土台からしっかりと引き上げるため、広範囲のたるみや全体的な小顔効果を求める方におすすめです。

一方、オンダリフトはマイクロ波を使用し、主に皮下脂肪層に作用する点が特徴となっています。脂肪細胞に選択的にアプローチして効率的に加熱・破壊するため、二重顎やフェイスラインのもたつきなど脂肪が原因で起こるたるみに特に効果を発揮するのです。

オンダリフトの方が脂肪減少効果が高いため、脂肪の少ない方が受けると頬こけのリスクが高くなる可能性があります。

痛みやダウンタイムの違い

一般的に、オンダリフトはハイフよりも痛みが少ないとされています。ハイフは深部まで熱を届けるため、特にフェイスラインなど骨に近い部分で痛みを強く感じる場合があります。

オンダリフトの場合は、冷却機能により肌表面を保護しながら施術するため、比較的マイルドな痛みで済むことが多いようです。麻酔も通常は不要で、温かさを感じる程度の方がほとんどです。

ダウンタイムについても、オンダリフトは腫れや赤みが出にくく、施術当日からメイクが可能なケースがほとんどとされています。そのため、忙しい方でも取り入れやすい施術として選ばれています。ハイフとオンダリフトは作用する層が異なるため、併用することで相乗効果も期待できるでしょう。

ダイエット中にオンダリフトを受ける際の注意点

ダイエット中にオンダリフトを受けることで、より効率的に小顔を目指せるという声もあります。しかし、同時に頬こけのリスクも高まるため、注意が必要です。どのような点に注意すべきか、詳しく解説します。

体重減少なのか施術効果なのかに注意する

ダイエットによる体重減少と、オンダリフトによる脂肪減少が重なると、想定以上に顔のボリュームが減ってしまうことがあります。体全体が痩せると顔の脂肪も自然と減少するため、施術との相乗効果で頬こけが目立ちやすくなるのです。つまり、顔の変化が体重減少によるものなのか、施術効果によるものなのかを見極めることが難しくなる点にも注意が必要です。

ダイエット中に施術を受ける場合は、その旨を必ず医師に伝え、出力を控えめに設定してもらうなどの配慮を依頼しましょう。過度なカロリー制限や栄養不足は脂肪の減少を加速させ、顔の痩せが目立つようになります。

施術のタイミングを検討する

理想的には、目標体重に近づいてから施術を受けることで、仕上がりを予測しやすくなります。ダイエット途中で施術を受けると、その後の体重変動によって顔のバランスが変わってしまう可能性があるためです。

ただし、ダイエット中でもたるみ予防としてオンダリフトを活用するケースもあります。痩せながらたるみを防ぎたい方は、医師と相談しながら適切な施術計画を立てましょう。体重が安定してから施術を受けることで、最終的な仕上がりを正確にイメージしやすくなり、頬こけのリスクも軽減できます。

オンダリフトをするクリニック選びで押さえておきたいポイント

頬こけのリスクを最小限に抑え、満足のいく仕上がりを得るためには、クリニック選びが極めて重要です。チェックすべきポイントは、以下のとおりです。

  • 症例数と実績を確認する
  • カウンセリングの質をチェックする
  • アフターフォロー体制を確認する

ポイントを参考にしてクリニックを選び、納得のいく施術を受けられるようにしてください。

症例数と実績を確認する

オンダリフトの施術経験が豊富なクリニックを選ぶことで、技術的なリスクを軽減できます。公式サイトやSNSで症例写真を公開しているクリニックも多いため、仕上がりのイメージを事前に確認しておくとよいでしょう。

また、「頬こけ」に関する相談実績があるかどうかも重要なポイントです。頬こけのリスクについて理解し、対策を講じているクリニックであれば安心して施術を任せられます。

オンダプロなど最新機種を導入しているかどうか、正規機器を使用しているかどうかも確認しておきましょう。

カウンセリングの質をチェックする

カウンセリングで医師やスタッフがどれだけ丁寧に対応してくれるかは、クリニックの信頼度を測る重要な指標です。一方的に施術を勧めるのではなく、患者の希望や不安に寄り添い、メリット・デメリットを正直に説明してくれるクリニックを選びましょう。

頬こけが心配な旨を伝えた際に、具体的な予防策や照射方法について説明してくれるかどうかも確認ポイントになります。皮膚の厚みや脂肪のつき方などをしっかり診断し、機械任せではなく細やかな設計照射を提案してくれるクリニックが理想的です。

アフターフォロー体制を確認する

施術後に気になることが出てきた場合に、相談しやすい環境が整っているかも確認しておきたい点です。無料の経過観察や、万が一の際の対応について、事前に確認しておくと安心できます。

保証制度の有無や、再施術が必要になった場合の費用についても、カウンセリング時に聞いておくことをおすすめします。施術後1週間ほどは血行を良くするような行動や施術部位への刺激を避けるなど、アフターケアの指導が丁寧かどうかもクリニックの質を判断する材料になります。

まとめ

オンダリフトは、正しく施術を受ければ切開や注射なしで小顔効果を得られる優れた施術です。頬こけのリスクは存在しますが、カウンセリングでの十分なコミュニケーション、照射範囲と出力の適切な設定、そして経験豊富なクリニック選びによって最小限に抑えられます。

もし頬こけが起きてしまった場合でも、ヒアルロン酸注入や脂肪注入などの対処法があるため、一人で悩まず専門家に相談しましょう。複数のクリニックでカウンセリングを受け、自分の顔の状態や希望に合った提案をしてくれる医師を見つけることが大切です。

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このページの監修医師

林 政男

林 政男

経歴

  • 2017年 東京医科大学卒業
  • 2019年 東京医科大学耳鼻咽喉科頭頸部外科 入職
  • 2021年 都内美容外科・皮膚科
  • 2023年 THE CLINIC
  • 2024年 LIVELY CLINIC