ジュブゼンは、韓国で特許を取得した自己真皮再生術という最新の美容医療技術です。極細の注射針を使用して、凹んだ部分の真皮層に二酸化炭素ガスとヒアルロン酸を交互に注入します。その結果、多量のコラーゲン繊維組織を生成させることで、新しい皮膚を作り出して凹みを盛り上げる治療法です。
従来のヒアルロン酸注射が「外から物質を補充する」アプローチだったのに対し、ジュブゼンは「自分の組織を再生させる」という根本的に異なるメカニズムを持っています。そのため、より自然で持続性の高い効果が期待できるのです。
COLUMN
「ジュブゼンって本当に安全なの?」「効果がないって聞いたけど…」SNSで話題のジュブゼンについて、不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
ジュブゼンは韓国で開発された革新的な美容医療技術で、適切な知識を持った認定医による施術であれば、安全で効果的な治療法です。しかし、施術前にはそのデメリットについてもしっかりと理解しておくべきでしょう。
本記事では、ジュブゼン認定教育施設の立場から、ジュブゼンの安全性やデメリット、実際の効果について科学的根拠に基づいて解説します。正しい知識を持って、あなた自身に合った治療選択ができるようになりましょう。
ジュブゼンは、韓国で特許を取得した自己真皮再生術という最新の美容医療技術です。極細の注射針を使用して、凹んだ部分の真皮層に二酸化炭素ガスとヒアルロン酸を交互に注入します。その結果、多量のコラーゲン繊維組織を生成させることで、新しい皮膚を作り出して凹みを盛り上げる治療法です。
従来のヒアルロン酸注射が「外から物質を補充する」アプローチだったのに対し、ジュブゼンは「自分の組織を再生させる」という根本的に異なるメカニズムを持っています。そのため、より自然で持続性の高い効果が期待できるのです。
ジュブゼンでは、専用の特殊機器を使用して、二酸化炭素ガスとヒアルロン酸を0.001ccずつ交互に真皮層に注入します。このプロセスによって、3つの異なる刺激が皮膚に与えられるのです。
まず物理的刺激として、微量の薬剤が真皮層に注入されることで、線維芽細胞(コラーゲンを生成する細胞)が傷つくことなく活性化されます。次に化学的刺激として、注入された二酸化炭素ガスが組織内の水分と反応して炭酸を生成し、注入部位周辺のpH(酸性度)が一時的に低下するという仕組みです。
このわずかな酸性化という化学的変化が血管を拡張させ、ボーア効果と呼ばれる血流増加作用を引き起こします。血流が増加することで、酸素や栄養分が真皮層により多く運ばれ、コラーゲン生成に必要な細胞代謝が向上します。最後に生物学的刺激として、活性化された線維芽細胞がコラーゲンとエラスチンを生成し、新しいコラーゲン繊維組織が真皮層を内側から押し上げることで、シワや凹みが改善されていくのです。
ジュブゼンは、さまざまな肌の悩みに対応できる多用途な治療法です。
最も代表的な適応症状はほうれい線です。加齢とともに深くなるほうれい線に対し、従来のヒアルロン酸注射とは異なり、より自然で持続性の高い改善効果をもたらします。ヒアルロン酸は時間とともに体内に吸収されてしまいます。しかし、ジュブゼンによって生成されたコラーゲン組織は半永久的に維持されるため、長期的に若々しさを保つことが可能です。
ニキビ跡のクレーターにも高い効果を発揮します。特に、真皮層まで深く達したアイスピック型やボックスカー型のニキビ跡に対して、従来のレーザー治療では10回以上の施術が必要だった重度のクレーターでも、ジュブゼンなら1〜2回の施術で明確な改善を実感できる場合があるのです。
また、傷跡の修復においても優れた効果が期待できます。手術跡や外傷による凹んだ傷跡(瘢痕組織)に対し、従来は治療が難しいとされてきた傷跡も、真皮層からの再生を促すことで目立たない状態への改善が見込めるでしょう。
その他、額のシワやマリオネットライン、目尻の深いシワなど、顔全体の深いシワにも効果的です。これらのシワは皮膚の深部構造の変化により形成されるため、表面的な治療では限界がありますが、ジュブゼンは真皮層から根本的にアプローチできます。
インターネット上では「ジュブゼンは危険」という情報を目にすることがありますが、この認識は必ずしも正確ではありません。新しい治療法に対する不安が先行し、誤った情報が拡散されているケースが少なくないのです。ジュブゼンが危険ではないと言える根拠を紹介します。
ジュブゼンは韓国で特許を取得した技術であり、開発元では15年以上の臨床経験と豊富な症例実績があります。施術に使用される二酸化炭素ガスとヒアルロン酸は、いずれも医療分野で長年使用されてきた安全性の確立された成分です。そのため、ジュブゼンは、安全性に最大限配慮された設計になっており、重篤なリスクは極めて低いと言えます。
そもそも、二酸化炭素ガスは体内で自然に代謝される気体であり、注入後は速やかに分解されて血液中に取り込まれ、呼吸によって体外に排出されます。人体に蓄積することはなく、代謝過程で有害な物質に変化することもありません。
ヒアルロン酸も人体にもともと存在する成分であり、皮膚や関節、眼球など全身に分布しています。そのため、アレルギー反応のリスクは極めて低く、拒絶反応を起こすこともほとんどないでしょう。
最も重要なポイントは、注入量が極めて微量であることです。ジュブゼンでは0.001ccという極めて微量を段階的に注入するため、一度に大量の薬剤が入るリスクがありません。この設計により、従来のヒアルロン酸注射と比較して、血管塞栓などの重篤な合併症のリスクが大幅に低減されています。
また、施術後に問題が生じた場合の対処法も確立されています。万が一、施術後2週間以内に過剰な膨らみや不自然さが気になる場合には、ヒアルロニダーゼという溶解剤を使用することで、注入したヒアルロン酸成分を分解し、調整することが可能です。
ジュブゼンの安全性を担保する重要な要素として、認定医制度の存在があります。開発元は、適切な技術と知識を持つ医師のみに施術を許可する認定制度を設けており、施術者の質を厳格に管理しているのです。
認定医は、解剖学的知識や注入技術、合併症への対処法などについて専門的なトレーニングを受けています。具体的には、顔面の血管走行や神経分布、筋肉の構造などを熟知し、安全な注入層と避けるべき危険部位を正確に把握しています。
施術プロトコルも標準化されており、個々の医師の技量に依存しない安定した施術品質が実現されているのです。注入深度や注入量、注入速度などの細かい基準が設定されており、これに従うことで一定水準以上の安全性と効果が保証されるのです。
ライブリークリニックは、ジュブゼン開発元である陳整形外科から正式に認定を受けたジュブゼン認定教育施設です。代表医師が実際に韓国へ赴き、開発クリニックでの研修を通じて最先端の技術を習得しています。安全性についても実践的な指導を受けており、安心して施術をお受けいただける体制を整えています。ライブリークリニックはジュブゼンを国内で最も早く導入し、豊富な症例実績を誇っているのです。
どんな治療法にもメリットとデメリットが存在します。ジュブゼンについても、患者が知っておくべきデメリットがいくつかあります。具体的には以下の4つです。
正直にお伝えすることで、より適切な治療選択が可能になるでしょう。それぞれ詳しく解説します。
多くの方が期待する「施術直後からの劇的な変化」については、ジュブゼンは他の治療法とは異なるタイムラインで効果が現れます。
施術直後から実感できる即効性はありますが、これらのほとんどは腫れによってシワや凹みが目立たなくなった一時的な状態です。しかし実際には、多くの方が1週間ほどで変化を実感し始めます。これは注入された薬剤による物理的な作用と、初期のコラーゲン生成が始まるためです。
その後、3〜6ヶ月をかけて自然な仕上がりへと整っていきます。活性化された線維芽細胞が継続的にコラーゲンを生成し、新しい組織が成熟していく過程で、徐々に改善が進んでいくのです。個人差はありますが、早い方では1ヶ月程度から明確な変化を感じる一方、効果のピークが5〜6ヶ月後に訪れる方もいらっしゃいます。
この段階的な改善プロセスは、急激な変化による不自然さを避け、周囲に気づかれることなく自然に若返りを実現できるという利点でもあります。「今すぐに結果が欲しい」という方よりも、「自然な仕上がりを時間をかけて得たい」という方に適した治療法といえるでしょう。
ジュブゼンは多くの場合1回の施術で十分な効果が得られますが、症状の重症度や凹みの深さによっては2〜3回の施術が必要になることがあります。これは施術の失敗を意味するのではなく、より自然で確実な効果を得るための戦略的なアプローチです。
特に、長年蓄積された深いほうれい線や、真皮層まで達している重度のニキビ跡クレーターの場合には、段階的な施術が推奨されます。1回の施術で過剰にコラーゲンを生成させようとすると、不自然な膨らみや左右差が生じるリスクがあるためです。
個人差も大きく影響します。年齢や肌質、コラーゲン生成能力や生活習慣などにより、必要な施術回数は異なります。初回施術後の経過を見て、医師が追加施術の必要性を判断し、最適な治療計画を提案するのです。
施術間隔は通常2〜3ヶ月程度空ける必要があります。前回生成されたコラーゲンが十分に成熟し、効果が安定してから次の施術を行うことで、より良い結果が得られるのです。
ジュブゼンの施術費用は、治療範囲や症状の重症度によって異なりますが、一般的に1回あたり10万円〜15万円程度が相場となっています。
ほうれい線のみの治療であれば比較的費用を抑えられますが、額のシワやマリオネットライン、ニキビ跡など複数部位を同時に治療する際は価格が高額になりがちです。また、凹みが深く広範囲にわたる重度のケースでは、費用が高額になる傾向があります。さらに、前述の複数回の施術が必要な場合には、追加費用の負担が増えることになります。
ヒアルロン酸注射と比較すると初期費用は高額です。ヒアルロン酸注射は1回3万円〜5万円程度で受けられるため、初期投資としてはジュブゼンのほうが大きな負担となります。
しかし、長期的な視点で考えると、必ずしも高いとは言えません。ヒアルロン酸は6ヶ月〜1年ごとに追加注入が必要なため、3年間で計算すると6回〜9回の施術が必要となり、トータルコストは18万円〜45万円程度になります。一方、ジュブゼンは施術によって生成されたコラーゲン組織が基本的には半永久的に維持されるため、長期的には経済的ともいえるのです。
多くのクリニックでは分割払いやメディカルローンの利用も可能です。一括での支払いが難しい場合には相談してみることをおすすめします。
ジュブゼンで生成されたコラーゲンは、自分自身の組織となるものです。これは長期的な効果という大きなメリットである一方、気に入らなかった場合に元に戻すことが難しいというデメリットにもなります。
ヒアルロン酸であれば、ヒアルロニダーゼという溶解剤を注入することで、数時間から数日以内に元の状態に戻すことが可能です。しかし、自己のコラーゲン組織を選択的に溶解する方法は現時点では存在しません。
ただし、施術後2週間以内であれば、ヒアルロニダーゼを使用して調整が可能です。この期間内はまだ注入したヒアルロン酸成分が残っており、これを溶解することで一定の修正ができるためです。
2週間を過ぎると、生成されたコラーゲンが自己組織として定着し始めるため、修正は技術的に困難になります。このため、施術を受けるクリニック選びは極めて重要となります。認定医資格を持ち、豊富な症例実績のあるクリニックを選択することが不可欠です。
また、カウンセリング時に十分な時間をかけて、希望する仕上がりを医師と共有することも重要です。症例写真を見ながら具体的なイメージをすり合わせ、控えめな仕上がりから始めることで、後悔のリスクを最小限に抑えられます。
医療行為である以上、ジュブゼンにも副作用やリスクが存在します。これらを正しく理解し、適切に対処することで、安全に施術を受けることができるでしょう。詳しく解説します。
施術後に最も頻繁に見られる副作用は、注入部位の腫れ、赤み、熱感です。これらは薬剤注入による正常な生体反応であり、治療効果の一環ともいえます。多くの場合、数日から1週間程度で自然に落ち着きます。
内出血も比較的よく見られる副作用です。注射針が細い血管に触れることで生じるもので、青紫色のあざのような状態になることがあります。個人差がありますが、目立つ内出血が出た場合には治療までに1〜2週間程度かかることもあります。ただし、メイクでカバーできる程度のことが多く、日常生活への影響は限定的です。
他にも軽い違和感や痛み、細かい赤いミミズ腫れのような症状が見られることがあります。これらの一般的な副作用は、施術直後のアイシングや適切な保湿ケア、紫外線対策などにより、軽減可能です。
稀なケースではありますが、以下のような合併症が発生する可能性もあります。
ただし、ジュブゼンでは極めて微量(0.001cc)を段階的に注入するため、従来のヒアルロン酸注射(一度に0.1〜1.0ccを注入)と比較してこのリスクは大幅に低減されています。また、認定医は血管の走行を熟知しており、危険部位を避けて正確に注入できる技術を有しています。
万が一、施術中や施術後に激しい痛みや急激な視力低下、皮膚の色の変化(白くなる、青紫になる)などの異常を感じた場合は、速やかにクリニックに連絡し、適切な診断と処置を受けてください。早期対応が予後を大きく左右します。
すべての方がジュブゼンの施術を受けられるわけではありません。安全性の観点から、以下の条件に該当する方は施術を控える必要があります。
これらの条件に該当する場合や、持病がある場合、定期的に服用している薬がある場合には、カウンセリング時に必ず医師に申告してください。隠すことで思わぬトラブルにつながる可能性があります。
ジュブゼンが自分に合った治療法かどうかを判断するには、他の選択肢との比較が有効です。それぞれの特徴を理解することで、より適切な選択が可能になります。
他の施術との詳しい違いについては、以下のコラムでも解説していますので、ぜひご参照ください。
ヒアルロン酸注射は、最も一般的なほうれい線治療法です。即効性があり、施術直後から効果を実感できる点が最大のメリットです。仕上がりが気に入らなければヒアルロニダーゼで溶解できる安心感もあります。
一方、効果の持続期間は6ヶ月〜1年程度と短く、定期的な追加注入が必要です。長期的に見ればコストが累積していく点はデメリットといえるでしょう。また、繰り返しの注入により、組織が硬くなったり凹凸が生じたりするリスクもあります。
ジュブゼンは即効性こそありませんが、自己組織による長期的な改善が期待できるのが特徴です。ヒアルロン酸は時間とともに体内に吸収されてしまいますが、ジュブゼンによって生成されたコラーゲン組織は半永久的に維持されます。そのため、頻繁なメンテナンスが不要という点で、長期的な視点で考えると利便性が高いといえます。
グロースファクター治療も、コラーゲン生成を促進する長期的な治療法です。成長因子(グロースファクター)を注入することで、ジュブゼンと似た作用機序を持ちますが、いくつかの重要な違いがあります。
最も重要な違いは、グロースファクター治療では血流障害のリスクがないことです。ヒアルロン酸を使用しないため、血管塞栓による皮膚壊死や視力障害の理論的リスクが存在しません。この点で、安全性の面では優位性があるといえます。
効果の現れ方は両者で似ており、どちらも3〜6ヶ月かけてじわじわと効果が現れる流れです。持続期間も長期的であり、個人差はありますが、数年単位での効果維持が報告されています。
一方、ジュブゼンは二酸化炭素ガスによる追加的な刺激があるため、より強力なコラーゲン生成が期待できるという特徴があります。物理的、化学的、生物学的な3つの刺激が相乗的に働くことで、グロースファクター単独よりも効果が高いでしょう。
また、適応症状にも若干の違いがあります。ジュブゼンは深いクレーターや凹みに対して特に効果が高いとされる一方、グロースファクター治療は比較的浅いシワや肌質改善に適しているケースもあります。症状に応じて、医師が最適な治療法を提案してくれるでしょう。
「ジュブゼンは危険」という情報は、必ずしも正確ではありません。開発元では15年以上の臨床経験があり、適切な技術を持つ認定医による施術であれば、安全性は十分に確保されています。即効性がない、複数回の施術が必要な場合がある、費用が高額という側面があるものの、決して危険だと言われる理由にはならないでしょう。
ジュブゼンの成功には、クリニック選びが極めて重要です。認定医資格の確認や症例実績の豊富さ、丁寧なカウンセリング、充実したアフターケア体制といった要素を総合的に評価してください。
ジュブゼンは優れた治療法ですが、すべての方に最適というわけではありません。医師との十分な相談を通じて、最も合った治療法を選択することが、満足のいく結果への近道です。