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美肌治療のおすすめは?エリシスセンスとポテンツァの違いを解説

美肌治療をお考えの方におすすめしたいのが、エリシスセンスとポテンツァです。エリシスセンスとポテンツァは、いずれもマイクロニードルとRF(ラジオ波)を使った治療を行います。話題になっている治療法ですが、それぞれいくつかの違いがあります。自分に適した治療を受けることが重要ですが、特別な理由がない限りエリシスセンスがおすすめです。

本記事では、エリシスセンスとポテンツァそれぞれの特徴と効果、ダウンタイムや痛みの程度などの違いについて詳しく解説します。治療を受ける前の知識として、ぜひ知っておいてください。

目次

エリシスセンスとポテンツァの比較一覧

エリシスセンスとポテンツァは、どちらも美肌治療に効果的です。しかし、治療方法や効果には、明確な違いがあります。以下に、それぞれの特徴を一覧表にしました。

どちらも美肌治療の方法ではありますが、比較してみると違いがあることがわかるでしょう。それぞれの治療方法や効果、痛みやダウンタイムなどの違いを確認し、自分に合った治療法を選ぶことが重要です。

エリシスセンスとポテンツァの似ているポイント

いくつかの違いがあるエリシスセンスとポテンツァですが、似ている部分もあります。代表的なものは、以下の3つです。

  • 美肌治療として幅広い症状に効果的
  • マイクロニードルとRFによる治療
  • ドラッグデリバリーで薬剤を効果的に肌へ浸透させる

それぞれ詳しく解説します。

美肌治療として幅広い症状に効果的

エリシスセンスとポテンツァは、どちらも幅広い肌トラブルに効果的です。ただし、得意とする症状はそれぞれ異なります。

エリシスセンスは、毛穴、ニキビ跡、シワ、肌質改善などに対して高い効果を発揮する治療法です。一方のポテンツァは、たるみや小ジワ、毛穴の引き締めなどに優れています。

異なるメカニズムで肌の悩みにアプローチしているため、それぞれの症状や肌トラブルに応じた方法を選択する必要があります。最終的な判断は医師が行うため、まずは医師のカウンセリングを通じて、自分に合った治療法を提案してもらいましょう。

マイクロニードルとRFによる治療

マイクロニードルとRF(ラジオ波)による治療は、肌の再生を促進する先端技術です。エリシスセンスとポテンツァは、両者ともこの治療ができるようになっています。

マイクロニードルは極細の針で皮膚に微細な傷をつけるもので、治癒過程でコラーゲンやエラスチンの生成を促します。これに加えて、RFの高周波エネルギーを用いて皮膚の深層を温め、同様にコラーゲン生成を促進する仕組みです。

これら2つの効果により、ニキビ跡、たるみやシワの改善、毛穴の引き締めや肌質の向上が期待できます。両者の組み合わせにより、より効果的な美肌治療が可能となっています。

ドラッグデリバリーで薬剤を効果的に肌へ浸透させる

ドラッグデリバリーシステムは、薬剤を効果的に肌へ浸透させるための技術です。マイクロニードルやRFを用いて皮膚のバリアを一時的に破り、薬剤がより深く浸透するという仕組みです。これにより、薬剤の有効成分がターゲットとなる肌層に直接届くため、効果を最大限に引き出せます。

この技術は、シミやくすみの改善、肌のハリや潤いの向上など、美肌効果を高めるために広く利用されています。両者ともこの機能を有しているため、どちらも高い美肌効果が期待できるでしょう。

このように、エリシスセンスとポテンツァには、同じ症状に対して効果をもたらす部分もあるのです。

エリシスセンスとポテンツァの違うポイント

似ている点も多いエリシスセンスとポテンツァですが、当然異なるポイントもあります。本記事では5つの項目で両者の違いを解説します。

痛みの違いはどのくらい?

エリシスセンスはマイクロニードルの挿入回数が少ない治療法であるため、痛みは比較的軽度とする説明が一般的です。一方、ポテンツァはマイクロニードルを複数回挿入するため、痛みは軽度から中程度です。個人差はありますが、ポテンツァのほうが針を刺す回数が多いため、痛みを抑えたいならエリシスセンスが良いでしょう。

ダウンタイムの違いはどのくらい?

エリシスセンスはほぼダウンタイムがなく、あったとしても数時間~1日程度で治まります。そのため、治療後すぐに通常の生活が送れるようになるでしょう。

一方のポテンツァは、1~2日間の赤みや腫れが発生することがあり、ダウンタイムが比較的長い傾向にあります。ただし、ダイヤモンドチップとSFAチップを使用した施術の場合、針を挿入しないためダウンタイムがほとんどなくなります。

施術時間の違いはどのくらい?

エリシスセンスの施術時間は比較的短く、全顔の場合でも通常15~30分程度で完了します。比較的短時間で治療が済むため、忙しい方でも受けやすい治療法です。

ポテンツァの施術時間は、治療範囲や個人の肌の状態によって異なりますが、30分~1時間程度かかるのが一般的です。ポテンツァはマイクロニードルを複数回挿入して施術を行うのが基本であるため、エリシスセンスよりも時間がかかります。

どちらの治療法も効果的ですが、施術時間の違いを考慮して選ぶことも重要です。

効果を感じる施術間隔・回数の違いはどのくらい?

エリシスセンスは、肌トラブルの内容に関わらず、1回の施術で効果を感じることができます。ポテンツァの場合、治療内容によって施術間隔に違いがあります。具体的には、以下のとおりです。

ポテンツァはマイクロニードルを何度も挿入する治療法であるため、1回の治療よりも、複数回の施術で効果を最大限に引き出します。両者の施術間隔と回数の違いを理解しましょう。

施術料金の違いはどのくらい?

全顔の場合、エリシスセンスの施術料金は1回あたり約30,000~60,000円程度、ポテンツァは約50,000~100,000円が相場です。両者の料金の違いは、使用する技術や効果によるものです。どちらも全額負担であるため、大きな金額が必要になるのは仕方ありません。しかし、エリシスセンスの方が比較的リーズナブルな金額で治療を受けられるでしょう。

エリシスセンスの特徴とメリット

双方の共通点や違いを見てきましたが、それぞれ独自のメリットもあります。エリシスセンスの場合、以下の4つが独自の特徴です。

  • ダブルショット機能による痛みやダウンタイム軽減
  • 真空サクションで目元のような難しい治療が可能
  • アプローチが違う3種類のチップから選択
  • 金属アレルギーが起こりにくい施術

それぞれ詳細を解説します。

ダブルショット機能による痛みやダウンタイム軽減

ダブルショット機能とは、エリシスセンスだけが特許を受けた技術で、一度のショット(肌に針を刺すこと)で2種類の異なる深さの皮膚層にRFエネルギーを照射するシステムです。

ポテンツァは1回で強いRFエネルギーを照射しますが、エリシスセンスは同じ量のRFエネルギーを分けて照射するため、肌の異なる層に等しく熱伝達が可能となります。

ポテンツァの場合、麻酔を塗布後、顔に直接針を刺し、2~3回繰り返すため施術の際は痛みが強くなりますが、ダブルショット機能は1回のショットで2回分の効果があるため、治療後の赤みや腫れが少なく、すぐに日常生活に戻れるのも特徴です。ポテンツァと比較しても、痛みが少なくダウンタイムも短いという特徴があり、それでいて高い美肌効果を得ることができます。

エリシスセンスのほうが、忙しい方でも気軽に受けられる治療法といえるでしょう。

真空サクションで目元のような難しい治療が可能

真空サクションと呼ばれる、肌を吸引しながらニードルを挿入する機能を搭載しているため、デリケートな部位でも治療できるのがエリシスセンスの特徴です。この機能により、施術中の皮膚の負担を減らし、目元などの局所の治療ができます。ポテンツァよりも繊細な部位の治療が可能で、目元のシワやたるみの治療も安心して受けられます​。

アプローチの違う3種類のチップから選択

エリシスセンスは、治療部位や症状に応じて3種類のチップを使い分けるという特徴があります。以下に、3種類のチップの特徴をまとめました。

どのチップを使用するかは、医師がカウンセリングや検診の結果を考慮して決定します。どのチップを使用するか気になる場合や希望がある場合は、医師に尋ねてください。

金属アレルギーが起こりにくい施術

エリシスセンスは、金属アレルギーが起きにくいステンレスの金メッキのニードルを使用しているため、金属アレルギーのリスクがほとんどありません。金属アレルギーを持つ方でも、比較的安心して受けられる治療法です。

ニッケルやクロムでできたマイクロニードルを用いるポテンツァでは、金属アレルギーのリスクが存在します。アレルギー反応が気になる場合は、エリシスセンスでの治療を希望しましょう。

ポテンツァの特徴とメリット

一方のポテンツァにも、エリシスセンスにはない以下の特徴があります。

  • 部位や肌の悩みによって14種類のチップから選択
  • ショット数の多さで創傷治癒効果が高い

どのような特徴なのかを詳しく見てみましょう。

部位や肌の悩みによって14種類のチップから選択

ポテンツァは、治療部位や肌の悩みに応じて14種類のチップから選択できることが特徴です。各チップの役割は以下のとおりです。

14種類と数が多いため、選択する際は、チップそれぞれの特徴を十分理解しておく必要があります。エリシスセンスと同様、最終的に使用するチップの判断は医師が行います。しかし、自身の体に関わるのものであるため、治療前にしっかりと説明を受けて理解しておきましょう。

ショット数の多さで創傷治癒効果が高い

ポテンツァは、一度の施術で多くのショットを打つため、高い創傷治癒効果が期待できます。複数回のショットを行うことにより、コラーゲン生成が促進され、肌の再生が活発になるのです。

一方で、何度もニードルを肌に挿入するため、ダウンタイムが長期化する傾向にあるのも事実です。エリシスセンスよりも肌の再生力が高まるものの、ダウンタイムのリスクとトレードオフの関係であることは理解しておかなければなりません。

美肌治療はエリシスセンスとポテンツァのどちらがおすすめ?

エリシスセンスとポテンツァのどちらが美肌治療におすすめかは、人によって異なります。最後に、それぞれの治療が適している方の特徴や症状を説明します。

エリシスセンスの治療がおすすめの方

エリシスセンスは、以下の条件や肌の悩みを持つ方におすすめです。

  • 痛み・ダウンタイムを少なくしたい人
  • 目元などのデリケートな部分を治療したい人
  • 金属アレルギーを持っている人
  • 費用や時間を抑えたい人

ポテンツァと比較すると痛みが少なく、ダウンタイムも短いのが特徴です。それでいて美容効果も高く、ポテンツァでは治療できない局所の治療ができるのも、エリシスセンスの強みといえます。

また、金属アレルギーを持っている方でも治療ができるのも、エリシスセンスの強みでしょう。全体的にポテンツァよりも心理的・金銭的なハードルが低い治療法です。

ポテンツァの治療がおすすめの方

一方、ポテンツァがおすすめの方は、ポテンツァでなければならない理由が明確にある人です。ここまでエリシスセンスとの違いを紹介してきましたが、ポテンツァでできることはエリシスセンスでもほぼ対応できます。そのため、重度のニキビ跡や深いクレーターで悩んでいる方は、エリシスセンスが良いでしょう。

治療の効果だけでなく、費用面やダウンタイムなどを考慮しても、エリシスセンスの方が優れているのは明白です。エリシスセンスでは難しい部位や患部の治療を検討している方は、ポテンツァがおすすめですが、特別な理由がない限りはエリシスセンスがおすすめです。

それぞれの特徴から肌の悩みに適した治療を選びましょう

エリシスセンスとポテンツァは、異なる肌の悩みに対して高い効果を発揮する治療法です。それぞれの強み・弱みや各自の肌の悩みに応じて、最適な治療法を選ぶことが重要です。はじめての治療であれば、ローリスク・ローコストのエリシスセンスを希望してみてはいかがでしょうか。

ライブリークリニックでは、エリシスセンスとポテンツァの両方の治療を提供しています。また、それ以外の最新の美容治療も提供しているほか、経験豊富な医師があなたの悩みに合った治療法を提案できます。肌の悩みや治療法について詳しく知りたい方は、ぜひ一度お問い合わせください。

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このページの監修医師

林 政男

林 政男

経歴

  • 2017年 東京医科大学卒業
  • 2019年 東京医科大学耳鼻咽喉科頭頸部外科 入職
  • 2021年 都内美容外科・皮膚科
  • 2023年 THE CLINIC
  • 2024年 LIVELY CLINIC