COLUMN

サブシジョンによる気になるニキビ跡・クレーターの治療

子供から大人までニキビにお悩みの方は多いのではないでしょうか?特にひどいニキビは傷となり、傷が塞がっても傷跡に色が付いて残ってしまったり、肌が凹凸になってしまったりと、なかなか消えないニキビ跡になってしまいます。

ニキビ跡を綺麗にしたいと思っても治療法がいくつもあり、自身のニキビ跡にはどんな治療が効果的なのか迷ってしまうこともあるでしょう。

ここでは、ニキビ跡として残ってしまう肌の凹凸の中でも特に凹みが深いものに効果的な「サブシジョン」という治療法に焦点を当て、サブシジョンの施術や効果的なニキビ跡の種類、サブシジョンによる実際の症例などについて詳しくご説明いたします。

目次

サブシジョンとはどんな治療なの?

サブシジョンとはどんな治療なの?

サブシジョンとは、ニキビ跡で残ってしまった肌の凹凸を改善するための治療法です。

ニキビ跡には、赤くなる、色素沈着によって茶色っぽく跡が残る、凹み(クレーター)が残ってしまうといった状態がよくあります。その中でニキビ跡の凹み(クレーター)は、ニキビによる炎症のダメージで皮膚の下の組織が硬くなる線維化が起こり、皮膚が内側から引っ張られることで凹凸になってしまうというものです。

サブシジョンは、広い範囲でくぼんでいるニキビ跡に特に適した治療法です。線維化によって硬くなってしまった組織に対して、皮膚へ斜めに針を入れて硬くなった組織を切断し、くぼんだ部分を持ち上げることでニキビ跡の凹み(クレーター)を改善します。

ニキビ跡の治療にはダーマペンも使われますが、ダーマペンは広く浅いニキビ跡に効果的な治療法です。ダーマペンでは十分に改善しないような深いニキビ跡に、サブシジョンは効果を発揮するといえます。

サブシジョンとの併用ケース

ニキビ跡はクレーターの形や深さの違い、色素沈着などで跡が残ってしまうなどさまざまな状態が入り混じっています。そこで、サブシジョンと他の治療と併用して行い、治療の効果を高めることがあります。

ヒアルロン酸注射の併用について

ヒアルロン酸注射はシワやほうれい線が気になるときの治療によく使われますが、サブシジョンの施術でも併用することがあります。

サブシジョンにより線維化して硬くなった組織を切断した後、組織を切断した部分にヒアルロン酸を注入することでニキビ跡の凹んだ皮膚を持ち上げ、同時に癒着して再び線維ができてしまうことを防ぎます。サブシジョンとヒアルロン酸を併用することで、サブシジョン単独の治療よりも効果を高めることが可能なのです。

ヒアルロン酸はもともと体の中にある物質です。そのため、ニキビ治療のために注入されたヒアルロン酸は半年ほど経つころには体に吸収されます。しかし、その半年の間にヒアルロン酸が注入されていた部分には、ヒアルロン酸をもとに新しい組織が作られ、ニキビ跡の凹んでいた部分が再び凹むことなく改善されるのです。

ダーマペンの併用について

ダーマペンは凹みが浅いニキビ跡に効果的な治療法です。サブシジョンで内側からニキビ跡の深い凹みを滑らかにし、ダーマペンで外側から浅いへこみによる凹凸、ざらつき、毛穴を整えることでさまざまな状態が合わさったニキビ跡の治療を行います。

ダーマペンとは、複数の極細針がついた医療機器を使った治療法です。肌に無数の細かい穴を開けることで肌を刺激し、コラーゲンやエラスチンの生成を促進します。そうすることで、ターンオーバーの促進、ニキビ跡や毛穴の開き、色素沈着の改善といった肌の質を向上する効果が期待できるというものです。

ダーマペンはエクソソームと組み合わせて施術することができます。エクソソームにより細胞を活性化することで肌の若返りや美肌といった効果が期待できるのです。ダーマペンで穴を開け、そこからエクソソームを浸透させることでより肌のキメを整え、ニキビ跡を改善する効果を高めることができます。

ピーリングの併用について

ピーリングはニキビの予防・改善、毛穴詰まりの改善に効果的な施術です。ピーリングを行うことでニキビの原因となる古い角質を除去し、肌の状態を整えます。そうすることで、赤くなっているニキビ跡や、色素沈着によって茶色っぽくなってしまったニキビ跡の改善に効果が期待できるというものです。

ピーリングとは、薬剤を用いて皮膚の表面にある角質を柔らかくし、余分な角質をはがします。皮膚を活性化することでターンオーバーを整えることを目的とする施術です。

サブシジョンによる治療が効果的な症状

サブシジョンによる治療が効果的な症状

サブシジョンは、ダーマペンやピーリングだけでは改善できないほどの深く凹んでしまったニキビ跡(クレーター)に効果が期待できる施術です。

ニキビ跡の深いクレーター以外にも、下記のような症状による凹みの改善にも応用が期待できます。

  • ほうれい線
  • 水ぼうそうの跡
  • 傷跡

ニキビ跡・クレーターが消えずに治らない原因

基本的にニキビ跡は自然に消えていくことが多いものです。ですが、消えずに残ってしまうニキビ跡もあります。この原因はなぜでしょうか?

ニキビは、睡眠不足、食生活の乱れ、ストレス、ホルモンバランスの乱れなどさまざまな原因によってできてしまいます。ニキビの状態もさまざまですが、ニキビ跡になりやすいものは炎症を起こして赤くなっているニキビ、膿ができてしまったニキビです。これらは炎症が皮膚の真皮層まで達しており、クレーターの原因となります。また、ニキビを潰してしまうことも真皮層を傷つけてしまうため跡が残る原因です。

皮膚とは違い真皮層のターンオーバーには数年の時間がかかります。そのため、一度傷ついてしまうと自然治癒が難しく、ニキビ跡として残り続けてしまうのです。そのためセルフケアでは消えず、治らないニキビ跡になってしまいます。

ニキビ跡・クレーターの種類とおすすめ治療法

ニキビ跡・クレーターの種類とおすすめ治療法

ニキビ跡には、赤くなる、色素沈着によって茶色っぽく跡が残る、クレーターが残ってしまうといったものがあります。そして、クレーターはさらに4種類に分けることができます。

  • ローリング型
  • ボックスカー型
  • アイスピック型
  • 脂肪萎縮型

これらの中で、サブシジョンが効果的なものはクレーターが残るニキビ跡で、中でも「ローリング型」が最も効果を発揮します。一方、効果があまり期待できないのは「アイスピック型」です。

それでは、クレーターの特徴とおすすめの治療法についてみていきましょう。

ローリング型

ローリング型は、クレーターが大きく滑らかにくぼんでいるのが特徴です。炎症により線維化してしまった組織が真皮層から皮膚を引っ張ることで深いくぼみができてしまいます。

ローリング型のクレーターは、サブシジョンによる治療が最も効果を発揮するクレーターの形です。真皮層とつながっている線維を斜め横から切断するサブシジョンの方法が高い効果を発揮します。サブシジョンと併用してヒアルロン酸注入を行うことでより効果を高めることも可能です。

くぼみが浅い場合はダーマペンによる治療が選択される場合もありますが、ダーマペンは垂直に穴を開けることになるため線維を断ち切ることが難しく、十分に効果があらわれない場合があります。

ボックスカー型

ボックスカー型は、大きさはさまざまですが、ほぼ垂直にくぼみ、クレーターの底が平らになっているのが特徴です。皮膚の下の方でニキビによる傷跡が硬くなってしまったことで垂直のくぼみができています。

ボックスカー型のクレーターは、深さによって選択する治療が変わってきます。クレーターが深い場合にはクレーターの底の下部で硬くなっている組織をサブシジョンで切断する治療が効果的です。一方、浅い場合はダーマペンやピーリングなどによって皮膚を活性化する治療が有効です。

アイスピック型

アイスピック型は、その名前のとおりアイスピックで突き刺したような狭くて深い形が特徴で、真皮層より深い部分までくぼんでいます。真皮層の下まで伸びた傷跡が硬くなることでできたクレーターで、サブシジョンによる治療が難しい種類です。

アイスピック型はクレーターの中で最も治りにくいとされる種類です。硬くなってしまった傷跡を除去し、組織を再構築する必要があります。治療にはダーマペンやピコフラクショナルによる治療がおすすめです。ダーマペンは針を長めに、ピコフラクショナルは深くまで照射することで肌に通常より深く穴をあけ、硬くなった組織を破壊しつつ肌に刺激をあたえることで肌の再生を促します。

脂肪萎縮型

脂肪萎縮型は、ニキビがひどい炎症を起こすことで真皮層だけでなく、更に下の皮下脂肪組織にまで炎症が及んでしまいできるニキビ跡です。皮下脂肪組織にまで炎症が及ぶと線維化が起こり、皮膚が引っ張られてしまいます。他にも皮膚や脂肪が硬くなってしまうことで皮膚が大きく陥没してしまいます。

脂肪萎縮型は、ローリング型・ボックスカー型・アイスピック型のクレーターが共に混じっていることが多いため、治療のためにはサブシジョンだけでなくヒアルロン酸注射など他の治療を併用して改善していく必要があります。

また、皮下脂肪組織は加齢によって減少する傾向があります。そのため、若い頃は目立たなかったニキビ跡であっても、年齢とともに目立ってくることがあります。

サブシジョンの症例(症例写真によるビフォーアフター)

ニキビ跡の治療として、サブシジョンによる施術を行った症例にどのようなものがあるか、写真によるビフォーアフターと一緒にご紹介いたします。

症例① 頬からコメカミに深いクレーターがある症例

両方の頬からコメカミにかけ、全体的に深い凹みのニキビ跡が多くみられます。サブシジョン(ヒアルロン酸注射併用)を1回、ダーマペン×エクソソームを2回、ピーリングを2回施術することで深いクレーターが目立たなくなりました。

【治療期間】
約2ヵ月

【治療内容】
施術1回目:サブシジョン(ヒアルロン酸併用)、ダーマペン×エクソソーム、ピーリング
施術2回目:ダーマペン×エクソソーム、ピーリング

【費用】
サブシジョン:110,000円 / 回(2㎝×2㎝で22,000円 最大料金110,000円)
ヒアルロン酸:66,000円 / 回
ダーマペン×エクソソーム:66,000円 / 回
ピーリング:9,900円/ 回
総額:316,800 円

【副作用やリスク】
腫れ、内出血、赤み、痛み

症例② コメカミに深いクレーターと頬にまだらな凹凸がある症例

両方のコメカミに深い凹みのニキビ跡があり、頬には浅くまだらな凹凸がみられます。サブシジョン(ヒアルロン酸注射併用)を1回、ダーマペン×エクソソームを1回、ピーリングを1回施術することで深いクレーターは目立たなく、肌は全体的凹凸が少なくなりました。

【治療期間】
約2ヵ月

【治療内容】
施術1回目:サブシジョン(ヒアルロン酸併用)、ダーマペン×エクソソーム、ピーリング

【費用】
サブシジョン:110,000円 / 回(2㎝×2㎝で22,000円 最大料金110,000円)
ヒアルロン酸:66,000円 / 回
ダーマペン×エクソソーム:66,000円 / 回
ピーリング:9,900円/ 回
総額:240,900 円

【副作用やリスク】
腫れ、内出血、赤み、痛み

症例③ コメカミにクレーターが目立つ症例

両方のコメカミに凹んだニキビ跡が目立っています。サブシジョン(ヒアルロン酸注射併用)を1回、ダーマペン×エクソソームを2回、ピーリングを2回施術することでクレーターが目立たなくなりました。

【治療期間】
約2ヵ月

【治療内容】
施術1回目:サブシジョン(ヒアルロン酸併用)、ダーマペン×エクソソーム、ピーリング
施術2回目:ダーマペン×エクソソーム、ピーリング

【費用】
サブシジョン:110,000円 / 回(2㎝×2㎝で22,000円 最大料金110,000円)
ヒアルロン酸:66,000円 / 回
ダーマペン×エクソソーム:66,000円 / 回
ピーリング:9,900円/ 回
総額:316,800 円

【副作用やリスク】
腫れ、内出血、赤み、痛み

サブシジョンによる治療の流れ

サブシジョンによる治療の流れをご紹介いたします。

施術前のカウンセリングと診察

施術の前にカウンセリングと診察を行います。患者様のお悩み・ご希望をお伺いし、ニキビ跡の状態を診察させていただきます。患者様の肌の質や状態を確認し、最適な治療プランをご提案いたします。不安やご心配な点がございましたら、些細なことでもお気軽にご相談ください。

施術

サブシジョンは、カニューレという先が鈍く長い針を使用します。カニューレはヒアルロン酸注射にも使用する特殊な針で、皮膚へのダメージを減らし、施術跡の内出血などのリスクを軽減することができるものです。

施術の流れ

(1)サブシジョンを行うため、カニューレを入れる部分に局所麻酔をかけます。

(2)局所麻酔がかかった部分に小さな針で穴を開けます。

(3)カニューレを入れ、治療する部分に麻酔を広げていきます。カニューレを入れながら麻酔を散布することで痛みを和らげます。

(4)麻酔が効いたことを確認し、カニューレでニキビ跡の下で硬くなった線維を切断します。

(5)ヒアルロン酸を併用する場合は、線維を切断して開けた部分にヒアルロン酸を注入していきます。

(6)カニューレを抜き、出血がないことを確認して施術を終了します。

サブシジョンによる治療の詳細情報・ダウンタイム・注意事項

ここでは、サブシジョンによる治療のための詳細な情報をまとめます。

サブシジョンによる治療の詳細情報

施術時間(施術1回)

30分ほど

通院の必要有無

通院の必要はありませんが、サブシジョンの効果によって1~3回ほど治療を行うのが一般的です。

麻酔の種類

局所麻酔、塗布麻酔両方

洗顔・入浴・シャワー

施術当日から洗顔・入浴・シャワーが可能です。
ただし、長時間の入力は避け、施術後数日は治療した部分を激しく擦るといった刺激を与える行動はお控えください。

化粧

施術した翌日から化粧をすることが可能です。

サブシジョンによる治療のダウンタイム

サブシジョンによる治療を行うと、腫れ、内出血、赤み、痛みが現れる場合があります。通常は1週間ほどで症状は治まってきます。

腫れや赤みが出てしまった場合は、サブシジョンの治療を行った部分を冷やすことで症状の改善が早くなります。

サブシジョンによる治療間隔・治療回数

サブシジョンの治療は、1~2ヵ月ほど間を空けて行います。

サブシジョンによる効果には個人差があるため、治療後の肌の状態を確認しながら1~3回ほどサブシジョンを行うケースが多いです。

治療内容によってダーマペンなど他の施術を併用する場合は、サブシジョンの施術の間に併用する施術のみ行う場合もあります。

サブシジョンによる治療の注意事項

  • サブシジョンの施術を行った当日は、激しい運動・飲酒はお控えください。
  • サブシジョンの施術後、治療跡が回復するまでしっかりと紫外線対策を行ってください。

サブシジョンによる治療が受けられない方

  • 妊娠中、または妊娠の可能性がある方
  • 抗凝固薬など、血をサラサラにする薬を服用中の方
  • 真性ケロイド体質の方
  • アレルギー、特異体質の方
  • 治療部分に皮膚疾患がある方

サブシジョンによる治療の費用

サブシジョンによる治療では、サブシジョンのみ行う場合と、サブシジョンにヒアルロン酸を併用する場合があります。

サブシジョンの費用

2×2㎝ : 22,000円(税込)
※広範囲の治療では最大料金を設けており、最大110,000円(税込)までとしております。

ヒアルロン酸

1cc : 66,000(税込) ~
※使用するヒアルロン酸の量によって、サブシジョンの料金に追加されます。

サブシジョンで気になるニキビ跡・クレーターをキレイに

サブシジョンによるニキビ治療についてご説明させていただきました。

サブシジョンはニキビ跡として残ってしまったローリング型という深いクレーターに最も効果的な治療法です。ニキビ跡の皮膚の下で硬くなってしまう線維化した組織を切断し、くぼんだ部分を持ち上げることでニキビ跡を改善します。

このように、サブシジョンは深い凹みには効果的ですが、広い範囲をみていくとニキビ跡には深いものもあれば浅いものも、肌に色が残ってしまうものもあるため、症状に合わせて複数の治療法を組み合わせることでより肌を整えることが可能となります。

顔の広い範囲にニキビ跡の深いクレーターがある方は、どうしても費用がかかってしまいます。そのため、ライブリークリニックではサブシジョンの治療に最大料金を設けることで対応し、何人もの患者様にご利用いただいております。

消えない肌の凹みやざらつきといったニキビ跡に困っている。すでにニキビ治療でクリニックに通っても思うように改善することができなかった。サブシジョンに興味があっても費用に悩んでおり一歩を踏み出せない。そのような方がいらっしゃいましたら、些細なこと
でもお気軽にご相談ください。

Recommendおすすめ記事

Related関連記事

関連記事はありませんでした。